企業のSNSアカウントの投稿で、運用の現場ではネタ探しにフォーカスされがちですが、投稿する内容をまとめて文章を作成するSNSライティングにも押さえておきたいポイントがあります。
今回は、SNSライティングで押さえておきたい文章チェックのポイントなどを、弊社のSNSライターのアンケートを踏まえてお伝えします。
SNSライティングにはアカウントのキャラクター設定が必要
お問い合わせをいただく企業アカウントの担当者の方々には、フォロワーになってほしいユーザー層や商材ファンを想定して、SNSアカウントのキャラクター設定をお勧めしています。キャラクター設定をすることで、丁寧語なのか体言止めなのか、またカジュアルな文章で仲間のような口調の文章にするのかなどの文章スタイルが明確になります。
自社の商品やサービスではどのようなキャラクターであればフィットするか確認しましょう。
SNSライティングはコミュニケーションを意識
その企業アカウントの運用方針と発信したい情報にもよりますが、SNSはカジュアルなコミュニケーション領域なので、企業アカウントが硬いビジネスライクに語りかけることで、一般のユーザーに受け入れられない場合があるため注意する必要があります。
ライトユーザーにも分かりやすい投稿を心がけよう
選択したSNSごとに文化や、ユーザー層が違うことなども考慮して、この投稿は分かりやすいものになっているか確認しましょう。商品やサービスの紹介は、熱心なファン以外のライトユーザーにも理解してもらえるようにしましょう。
親近感のあるアカウントを演出
親しみやすいアカウントを演出する必要があります。絵文字を使ったり、挨拶、感謝を伝えるなど、ポジティブな雰囲気を心がけることもポイントです。
・絵文字のショートカットキー
Windows10の場合、[Windows]+[.]キーで絵文字一覧が表示されます。
>>参考:Let’s EMOJI
こちらのサイトでは各SNSで使える絵文字が一覧化されています。ライティングをしながら文章に合うものが確認しやすいのでお勧めです。
SNSライティングには校正と文章チェックが必須
全体の投稿内容のチェック
商品名やサービス名の誤記や情報の事実確認が不足することで、ユーザーやフォロワーに不快な思いをさせることもあり、炎上に発展する可能性があるため確認する必要があります。
・法令順守(著作権、薬機法など)
事前に使ってはいけない言い回しなどをクライアントにヒアリングします。
また、薬機法などに関してはクライアントのほうが詳しいため、弊社では投稿案を作成した後にクライアントに投稿前の承認フローの一つとして確認いただいてます。
・不快に感じさせないか(災害、差別など)
投稿日の前日・当日に災害のニュースはないか、クライアント企業で不祥事が起きた場合などあるため常に確認をし投稿内容の調整をしましょう。また、いままでの歴史や被災なども踏まえ内容に不快に感じられる点はないかを確認しましょう。
投稿文のチェック
紙媒体からWebサイト、そしてSNSが誕生し文章を発信することは手軽になりました。SNSは便利になった一方で発信する回数が増えたため、SNSライティングこそ落ち着いてセルフチェックすることが重要になってきています。
下記以外にも文章チェックは必要ですが、相談のあった企業アカウントのSNS担当者の方々には、まず下記を心がけるようにお勧めしています。
表現の揺れ | ・表記の統一は投稿全体でどうするか決める。 例) 「みなさん」「みなさま」「皆様」「皆さま」 「できました」「出来ました」 |
誤字 (英語のスペルチェック) |
漢字やひらがなの書き間違い、送り仮名などPCでの変換ミス。 特にPCでの変換履歴に間違いが残っている場合もあるため注意が必要。 例) 誤)欠かせないですいね 正)欠かせないですよね |
脱字 | 書き落としたり不要な文字を加えてしまい、送り仮名の書き忘れや本来あるべき文字が抜けている文章。 例) 誤)品質向上のためアンケート 正)品質向上のためのアンケート |
重複表現 | 同じ文章内に、同じ表現が連続していないか確認。 例)~いただき、~いただきます。 誤)いい方法はまとめてさせていただき、後日皆様へ共有させていただきます。 |
SNSライターによるセルフ文章チェック状況
弊社SNSライター20名にアンケート
各SNSライターは内容の間違えや誤記を見落とさないようにそれぞれ工夫をしています。今回は、社内アンケートの結果をご紹介します。
あくまでも社内チェックに出す前のSNSライターそれぞれが行っているセルフチェックです。弊社では原稿をディレクターがチェックしクライアントの承認を得てから投稿しています。
・チェック方法
自分で書いた草案のセルフチェック方法は?(複数回答可能)
1位:目視で全文読む
2位:目視で一文ずつ読む
3位:声に出して読み上げる
それ以外では、下記のように一文字ずつ追っているチェック方法もありました。
・メモ帳に全文コピーして貼り付け、一文字ずつ指さし確認してチェックする。
・何回チェックするのか?
一つの投稿草案に対してセルフチェックは何回しますか?
1位:2回
2位:1回
3位:3回
※「その他」コメントでは、
・500文字以上の長文を作成することが多いので、5回以上読み直しています。
・3回チェック、時間がある時は翌日チェックも行う。
・原稿をチェックする場所
作成した投稿草案のテキストは、どのようなツールやソフトに貼ってチェックするか。
1位:Googleスプレッドシート
弊社では投稿原稿と投稿日を管理するために、Googleスプレッドシートを用いています。その管理シートのセルにコピペして確認しているそうです。
2位:テストアカウントでの投稿画面上
社内運用チームが所持している非公開にしているテストアカウントや、個人で所持している鍵アカに投稿文をコピペして確認するやり方で、投稿のイメージも分かるので便利だそうです。
3位:メモ帳などテキスト編集ツール上
3位:文字数カウンターがあるツール上(TweetPadなど)
Twitterの運用を担当している場合は文字数制限があるため、文字数カウントされるテキスト編集ツールが使いやすいそうです。
その他、5位「Googleドキュメント上」
OfficeのWordや、Googleドキュメントには文法提案表示があるため、作成した内容のチェックがしやすいそうです。
その他、自分で必ず行っているチェック方法は?
弊社SNSライターによる文章チェックの具体的な方法(自由記入欄より)
< 慣れていない言葉対応 >→リサーチが重要
・普段使い慣れていない言葉を使用する時は、ネットでこの表現で間違いないか調べる。
・違和感が少しでもあれば正しいのかどうかGoogleで検索をかけ、納得いくまで調べる。
・分からない用語は調べるようにしている。
< 一文字ずつ確認 >→黙読・声出しのどちらかで一文字ずつ確認
・文章をブロックで読まず、絶対に一字ずつ読むようにしている。例えば「ありがとう」→「あ・り・が・と・う」とか…!
・「Shift+→」で文字に色付け(選択状態)しながらチェックする。
< 時間をおいて文章を確認 >
・原稿は必ず寝かせる。
・眼球トレーニングで頭をスッキリさせてからチェックする。
・時間がある時は翌日チェックも行う。
< SNSライター自身のマニュアル >
・自分で過去に作成したライティング基礎資料を読み返して猛省しながら初心に帰ります。
・ツールは難しい文を読み飛ばす傾向があると思っているので、難解な表現や語彙は避け小学生でも分かるような文を目指す。
まとめ:コミュニケーションを意識したSNSライティングの基本は正しい日本語
上段でも触れましたが、SNSはとてもカジュアルな文化をベースに情報発信がされ、日々交流が生まれています。しかしながら企業アカウントの投稿のミスは、フォロワーに不快な思いをさせることになるため、ライティングは分かりやすく間違いのない投稿を心がけて行きましょう。
筆者は投稿ネタをプランすることに特化していることが多く、セルフチェックに自信がありません。投稿前の社内フローやチームの協力なしでは投稿できるレベルではないことが多く反省が続いています。
セルフチェックと社内でフォローアップできる体制を作ることも大切だと、実感しております。
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