「リプライマーケティング」とは?
リプライマーケティングは、ソーシャルメディア(主にTwitter)上の何らかの困りごとや探し物に関するユーザーのつぶやきに対して、「こういうサービスがありますよ!」と個別にリプライをし、サービスの認知・利用につなげることをゴールとしたマーケティング手法です。
従来型の広告と違い、むやみに情報を羅列するのではなく、ニーズに対してピンポイントな提案が可能になります。
Twitterの新しいマーケティング手法「リプライマーケティング」について、「ソーシャルメディアラボ」にて紹介されました。
「リプライマーケティング」の特徴
まだ認知が浅いサービスやニッチな分野のサービスに関してもアプローチすることができる
リプライマーケティングは近年普及してきたシェアリングエコノミーサービスとも大変相性が良いです。
例えば、レンタカーという選択肢しか持っていないユーザーに対し、「カーシェア」という新たな選択肢を提供したり、カーシェアの強みをピンポイントで伝えていくことができます。
お問い合わせを待っているだけでは聞けなかったユーザーの声も聞くことができる
リプライマーケティングはプッシュ型マーケティング手法となるため、お問い合わせを待っているだけでは聞くことができないユーザーの声も聞くことができます。
例えば、何らかの困りごとや探し物に関するユーザーのつぶやきに対して「こういうサービスがありますよ!」と個別にリプライをし、ユーザーがサービスを閲覧後に「こういう機能があれば使いたいです」「こういう対応は可能ですか?」といった声を寄せてくれます。
サービス利用への熱量をぐっと高めることができる
ユーザーの興味・関心が向上しているタイミングで情報発信をおこない、サービスが認知されるところまでを、リプライマーケティングで実現することが可能ですので、サービスへの熱量をぐっと高めることができます。
「リプライマーケティング」を実施する上での重要ポイント
関連する「つぶやき」をしているユーザー全員に闇雲にリプライを送らない
弊社ではリプライマーケティングの「ピンポイントのニーズにアプローチできる」というメリットを生かすために、テンプレート内容を送りつけるようなことはせず、ユーザー1人1人に向けてOne to Oneメッセージを作成し、お送りしています。
自動化できたら効率的ではありますが、それでは広告臭が強くなってしまいますし、ユーザーとコミュニケーションを取りながら、最終的にサービス紹介に繋げるという方が、明らかに反応率があがる結果になっています。
ユーザーのツイートは前後も確認しニーズや拡散力をチェック
対象ユーザーの前後のツイートをみて、特定の話題についてどれくらいつぶやいているかや、Twitter上で他のユーザーと活発にやり取りしているかなどを見ています。
そうすることでニーズの中身や強さをより理解できますし、Twitter上の活動が盛んな人は反応してくれる可能性が高く、他のユーザーに拡散してくれたりもします。
逆に過去にネガティブなツイートが多いようなユーザーへのリプライは避けるなどのフィルタリングもしています。
リプライ以外のつぶやきも含めて継続してアカウント運用する
ユーザーがアカウントのホームを見たときに、リプライしかなかったらちょっと怪しい印象を与えてしまいます。
そのため、中の人がちゃんといて、生きたアカウントだというのを見せられるように、サービスに関連することや役に立つ情報を日頃からツイートするようにしています。
「リプライマーケティング」を実現するための専用システムと運用ノウハウ
ソーシャルメディアでなら、各企業のご担当の方が、個人で出来るのは?と感じる場合もあるかもしれませんが、このリプライマーケティングを実現するためには、いくつか重要ポイントやノウハウが必要になります。
専用のソーシャルメディアクロール&目視精査システムツール
リプライマーケティングでは1日数万件にも及ぶ、ソーシャルメディアの投稿の中から潜在顧客となるターゲットを発掘する必要がありますが、Twitter上での検索では時間と手間がかかってしまい、効率的ではありません。
弊社では、ソーシャルメディアの投稿を網羅的にクロールして目視精査する専用システムを自社開発しております。こちらのツールは日々の運用を効率化するための必須ツールとなっています。
クロールワードの設定
効果的にソーシャルメディア上から潜在顧客を見つけ出すクロールワード設計が必須となりますが、こちらの通り、ワード群Aとワード群Bは、似ているようで、潜在顧客となり得る投稿量がまったく違います。
こちらはカーシェアサービスで潜在顧客を探すために、設計したクロールワードとなりますが、ワード群Aの「車 借りる」「週末 車」ですと、カーシェアサービスの潜在顧客とはかけ離れた投稿が多いのに対し、ワード群Bの「車がないから」「日帰り 車」ですと、月間の投稿件数は下がるものの、潜在顧客となりえる投稿がぐんと増えます。
また、twitter上では投稿量が見えにくいですが、弊社のツールを使えば、月間投稿量がすぐに分かります。
ワード群Aも、時期によっては適切になる場合もあり、弊社では、多数の事例から、これらのワードを適切に起案し、更新していくというところも対応しています。
「リプライマーケティング」の効果と拡散力の実証
約7割がクリック!リプライマーケティングは潜在顧客の導線を変えます
リプライマーケティングの効果として、平均約7割の方がリプライで紹介するサービスURLをクリックし、サービスサイトへの流入へ繋げております。
また、20%弱のユーザーが後日紹介したサービスについてツイートまたはリツートしてくれる、という実証がでています。
ITと人による安全と安心!リプライによるクレームは0.1%未満
ソーシャルメディアの投稿を網羅的にクロールして目視精査するシステムと専門スタッフによる、該当のユーザーが、問題ないユーザーかどうかのチェックや、より興味・関心度合いが高いユーザーの選定、ユーザー1人1人に向けてのOne to Oneメッセージの作成など、ITと人による安全と安心の運用のため、リプライによるクレームは0.1%未満です。これは1000件に1件程度の割合をさします。
「ソーシャルメディアに見込み顧客がいるなら、どうにかしてアプローチしたい、でもどうしたらいいかわからない」という声は多く聞きます。そしてリプライマーケティングならその課題を解決できます。
ユーザーとの新しいコミュニケーションを模索している企業の皆様、ユーザーの希望に寄り添う新しいマーケティング方法、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。