【 投稿日: 2019年02月22日 / 最終更新日: 2019年7月26日 】

2019年春から「LINE公式アカウント」と「LINE@」が統合

2018年6月に開催されたLINE株式会社の「LINE CONFERENCE 2018」事業戦略発表会で、法人向けアカウントの「LINE公式アカウント」と「LINE@」等のサービスを統合すると発表されました。
すでにLINEで「LINE公式アカウント」や「LINE@」を開設している企業のSNS担当者にとって気になるのは、サービス統合による手続きや、サービスの変更点などがあると思います。

先日、2019年7月に移行期限の延長も発表されたため、改めて今回は現時点で分かる情報を取りまとめました。

>>参考:LINE for Business
「2019年春、LINE@が変わります。」
【2019年7月18日追記】移行期限延長に伴い、サービス移行のスケジュールを修正しました。

イメージ:LINE for Business「LINE@からLINE公式アカウントへ」Webサイトより

< 目次 >
・2019年春から「LINE公式アカウント」と「LINE@」が統合
・サービス統合日程について
・「LINE公式アカウント」と「LINE@」の違いについて
・料金プランとサービス内容(改定後)
・何が変わるのか(メリット・デメリット)
・担当者が気になる移行手続き
・プレミアムIDは再登録
・QRコードは再取得
・アカウントタイプ「承認済アカウント」
・まとめ:今後の「LINE公式アカウント」の運用ポイント

 

サービス統合日程について

すでにLINE@でアカウントを開設している企業のSNS担当者は、
2019年7月中旬~2020年1月13日に管理画面より新プランへ移行手続きをしましょう。

※先日2019年7月18日、LINE for Business サイトのサービス統合情報ページで、移行期間のスケジュールの変更が発表されました。改めて詳細を確認しましょう。


イメージ:LINE公式アカウントへの移行スケジュール

>>参考:LINE for Business
LINE@からLINE公式アカウントへサービス移行のご案内

移行スケジュールのポイント

2019年4月18日~7月中旬まで ・サービス統合実施スタート
・一部の LINE@ アカウントでLINE公式アカウントへのサービス移行が可能に。
(LINE社から案内のもと管理画面で変更可能になる)
2019年7月中旬~2020年1月14日 ・全てのLINE@アカウントが、サービス移行可能になる。
(アカウント側のタイミングで移行可能)
2020年1月14日~2020年2月28日 ・LINE社により、LINE@アカウントが強制的にLINE公式アカウントへ移行されます。

 

■2019年4月18日の段階で「LINE@」の新規アカウント受付けは終了しています。

■2019年4月18日~2020年1月13日の間に、「LINE@」のアカウントは「LINE公式アカウント」へ、アカウント管理者のタイミングで移行手続きが出来ます。 この期間に、管理画面の「LINE@MANAGER」や「LINE@アプリ」に移行案内が表示されるようです。

■注意点としては、
この移行案内が表示されている間は、管理画面の操作ができなくなるため、LINE運用が止まることになるため、結局は担当者の方は直ぐに移行設定が必要となります。

■そして、来年2020年1月14日~LINE社による強制移行がスタートします。
LINE@の料金プランに関わらず、LINE公式アカウントのフリープランに変更されるそうです。

サービス移行にあたって個別の事前通知等はないため、これからも公式発表からは目を離せない状況です。

>>参考:LINE@公式ブログ(2019年07月18日)より
【重要】LINE公式アカウントへの強制サービス移行期間変更のお知らせ

アディッシュのSNS運用代行サービスではLINE公式アカウントの開設からご提案いたします。
ぜひ下記SNS運用サービス紹介ページもご覧ください。
SNS運用代行サービスについてはこちら

 

「LINE公式アカウント」と「LINE@」の違いについて

改めて「LINE公式アカウント」と「LINE@」の違いを確認してみましょう。

LINE@について

中小企業や個人向け設定されたサービスで、サービスを開始して6年(2018年)で、 LINE@の全アカウントが合計300万件以上となり、 主に飲食、小売り、美容サービスなどの業態で利用が伸びた中小規模ビジネス向けのSNSサービスです。

>>参考: 2019.01.18 LINE社ニュースより
中小企業・店舗向けサービス「LINE@」の全アカウント数が300万件を突破!

料金プランは、「フリー」プランは月額0円から始められるところが魅力的でした。 さらに、「ベーシック」、「プロ(API)」プランがあり、有料となっても割と少額で動画メッセージなどが送信できるのも魅力です。

プラン名 フリー ベーシック プロ(API)
月額 0円 5,400円(税込) 21,600円(税込

その他機能は下記「LINE@料金プラン」をご確認ください。
>>参考:LINE@料金プラン
※2019年7月24日現在閲覧可能

LINE@の「フリープラン」で無料で利用できた機能はどうなるのか?!

今回機能の詳細は省略しますが、いままで無料で利用した機能は継続して利用可能のようです。

  • メッセージ →(※LINE公式アカウント:配信数のよる従量課金制となりました。)
  • クーポン
  • 1:1トーク →(※LINE公式アカウント:チャット対応機能があります。)
  • アカウントページ
  • ショップカード
  • ショップカード

「統計情報」

LINE@への登録数やブロック数・ホーム(タイムライン)へのアクセス情報を統計上から確認できた「統計情報」はどうやら無くなるようですが、レポート機能は提供されるようで、「メッセージレポート」、「友だち数レポート」、「タイムラインレポート」でアカウント運用データは得られるようです。
注意点は、LINE@の「統計情報」のデータは、サービス移行後の「LINE公式アカウント」へは引き継がれないため、移行前にダウンロードしておくことをお勧めします。

「リサーチページ」

「リサーチページ」のようなアンケート機能については、代わりとなる機能があるかどうかは触れられていません。また、こちらもLINE@でのデータは、サービス移行後の「LINE公式アカウント」へ引き継がれないので移行前にデータをダウンロードすることをお勧めします。

>>参考:LINE for Business
LINE公式アカウント 媒体資料 2019年7月-9月期より

 

LINE公式アカウントについて

今までの「LINE公式アカウント」は、大企業向けのSNSサービスでした。
基本月額料が250万円で、メッセージ配信「友だち」数によって追加料金が発生するため、SNSマーケティングに予算を、しっかり確保できる企業に特化したサービスメニューでした。

有名企業や有名商材であればLINEの唯一の壁である「友だち」登録にも苦労はなく、開封率が高いLINEでの投稿は有益であったのと、高額ではありますが「公式アカウント」として表示され、さらに有料(オプション)ではありますがON-AIR機能やプロモーションスタンプなど機能が充実しています。

>>参考:LINE for Business
LINE for Business LINE公式アカウントとは

それぞれ特色のあった「LINE@」と「LINE公式アカウント」が統合されることで、何が変わるのかを確認してまいりましょう。

 

料金プランとサービス内容(改定後)

サービス統合後の料金プランは3つで、
「フリープラン」、「ライトプラン」、「スタンダートプラン」となっています。

イメージ:LINE公式アカウントへの強制サービス移行期間変更のお知らせのPDF資料より

一時的な料金プランの変更が可能

サービス統合後は「月額費用0円から」利用することが出来るというキャッチコピーは、「フリープラン」を指しており、それ以外のプランは料金が発生します。
料金プランの変更も柔軟に対応してくれるようで、月単位の変更が可能なため、キャンペーン実施期間などのスケジュールに合わせて契約を変更できるようです。

・変更ルール  
「フリープラン」→月中反映
「ライトプラン」「スタンダードプラン」→翌月反映

イメージ:LINE公式アカウント 媒体資料 2019年7月-9月期より

>>参考:LINE for Business
料金プラン

>>参考:LINE@公式ブログ
【重要】LINE公式アカウントへの強制サービス移行期間変更のお知らせ
資料1:LINE@サービス統合および移行について

 

何が変わるのか(メリット・デメリット)

・新プランでは、プランによる大きな機能格差がない
・メッセージ配信通数による従量課金制

メリット

・「LINE@」アカウントのフリープランでは、使用できなかった機能が使える
・料金が安くなった

驚く点はLINE@では有料であったためトライできなかった「動画メッセージ」「音声メッセージ」などの機能が利用できるようになったことです。 動きのあるコンテンツはユーザーからの反応もよく、マンネリ化する投稿にも工夫が出来るようになるため運用の活性化が狙えます。
また、「ターゲティングメッセージ」機能では、友だちの性別・年齢・地域によって配信内容を変えることで、より選別したターゲットへメッセージの配信が可能になります。

デメリット

・メッセージ配信の追加料金制度 (従量課金制)

「LINE公式アカウント」を利用していた大企業で「友だち」が多いアカウントは、メッセージ配信数が多い場合は、追加料金が発生するため、サービス統合後の料金改定の恩恵にあずかることが難しい場合もあるようです。

 

担当者が気になる移行手続き

2020年1月14日までに、管理画面でサービス移行設定をしましょう。

それ以降のLINE@のアカウントに対しては、LINE社が順次、新しい「LINE公式アカウント」のプランへ強制的に移行実施するそうです。

移行時に選択できる料金プランとルール

移行時に選択できる料金プランとルールがあるようです。
現時点でLINE@の「フリープラン」の場合は、統合後LINE公式アカウントの「フリープラン」へ変更し、 LINE@で料金プラン「ベーシックプラン」、「プロプラン」、「プロ(API)プラン」の場合は、統合後LINE公式アカウントの料金プランから選択することになります。

イメージ:LINE Account Connect LINE公式アカウント 媒体資料 2019年7月-9月期 PDF「移行時に選択できる料金プランとルール」

>>参考:LINE for Business
LINE Account Connect LINE公式アカウント
※媒体資料 2019年7月-9月期 PDF「移行時に選択できる料金プランとルール」 

>>参考:LINE@公式ブログ(2019年07月18日)
【重要】LINE公式アカウントへの強制サービス移行期間変更のお知らせ

 

プレミアムIDは再登録

アカウントを開設すると自動で付与され、管理画面のアカウント名の下部に@(アットマーク)付きで表示されるものがLINE IDです。付与されたままのIDの場合は文字がランダムなアルファベットのスタイルとなります。

「プレミアムID」はそのLINE IDを、アカウント運営側が自分の好みでアルファベットのIDを設定したものになります。多くの企業は社名や商品名にしています。

サービス移行後に、「プレミアムID」だったアカウントは再登録が必要になることが分かりました。

現在(※サービス移行前) サービス移行後
そもそものランダムに付与されていたIDを利用 そのまま
※変更不要
プレミアムIDを利用 サービス移行時に新たに「ベーシックID」というランダムなIDが付与されるため、改めて有料でプレミアIDを購入することになります。

 

QRコードは再取得

2020 年 3月末まで利用可能で、それ以降利用される場合は、
「 LINE 公式アカウント」の Web 版管理画面または管理アプリより再取得が必要となります。そのためチラシなどの印刷物に利用している場合は、変更が必要ですのでご注意ください。

 

アカウントタイプ「承認済アカウント」

現時点のLINE公式アカウントとは違い、LINE@は気軽にアカウント開設出来たこともあり、LINE社より審査を通ったアカウントには「認証済みアカウント」バッチを掲出していました。サービス統合後には、新たに3段階のアカウントタイプが設定されることになりました。

すでにLINE@のアカウントで「認証済みアカウント」と審査を受けている場合は、そのまま引き継がれるため再手続の心配はないのですが、まだ、未取得のアカウントであれば、ユーザーに安心感も与えられるため、企業アカウントであれば取得しておきたいところです。

現在

サービス名称 アカウントタイプ
LINE公式アカウント
LINE@ 認証済アカウント
一般アカウント

↓↓↓↓

サービス統合後

サービス名称 バッジ アカウントタイプ
LINE公式アカウント バッチイメージ:プレミアアカウント プレミアムアカウント 「プレミアアカウント」はLINE社により「認証済アカウント」の中から
特に優良なアカウントとして特別な審査を経て自動付与されます。
バッチイメージ:承認済アカウント 認証済アカウント 企業アカウントであれば申請をお勧めします。
審査を通過するとLINEアプリ内で検索結果に露出されるなど利点も多い。
バッチイメージ:一般アカウント 一般アカウント ※個人、法人問わず誰でも取得可能。

 

まとめ:今後の「LINE公式アカウント」の運用ポイント

もともと「LINE公式アカウント」だった企業の場合

メッセージ配信数による従量課金制になったことがデメリットに感じられますが、 セグメント機能が利用できるようになるので、ターゲットを絞った配信ができ、かつ追加料金に気を付けて配信することができます。
そのため以前は全ての「友だち」に配信していたメッセージも、リーチする先のターゲットの絞り込みもできるので、より親和性が高い配信となります。

「LINE@」アカウントの企業の場合

1:管理画面に移行案内が表示されたら、サービス移行の手続きをする。
2019年7月中旬からの移行期間内に手続きを完了させましょう。

2:いままで利用できなかった機能をチェック
自社のアカウントで活用するべきか運用プランを考えましょう。

3:「認証済みアカウント」の申請
一般の方も取得できる無料の「一般アカウント」バッジアイコンではなく、企業アカウントであれば「認証済みアカウント」アイコンを掲出できるよう申し込みしてはいかがでしょうか。

 

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