【 最終更新日: 2022年06月15日 / 投稿日: 2017年10月17日 】

企業ではSNSアカウントを開設する必要性について意見を求められる担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、公開されているデータをもとにSNSで企業が公式アカウントを運用するメリットを考えたいと思います。

< 目次 > ・スマートフォンの利用状況とSNSの利用増加
・Twitter社によるユーザー調査
・Instagram社によるユーザー調査
・SNSで興味のある商品やサービスの情報を収集する
・検索ツールとして利用されるSNS
・まとめ:企業SNSアカウントは接点を得られるチャンスがある

 

スマートフォンの利用状況とSNSの利用増加

総務省の令和3年版情報通信白書によると、スマートフォンに関する下記の結果がでています。

■インターネットで利用する端末はスマートフォンが首位

プライベートで利用している端末についての結果で、最も多かったのはスマートフォン(89.4%)で全体の9割近くでした。テレビとデスクトップPC以外は、全て持ち運びができる端末でインターネットを利用していることが分かります。令和ではインターネットが手もとにあることがポイントのようです。
グラフ画像_令和3年版 情報通信白書より私的な用途のために利用している端末

>>参考:総務省_令和3年版 情報通信白書|デジタル活用の現状

■SNS利用者の増加

総務省による情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査で、「主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率」の令和元年(2019年)と令和2年(2020年)の結果を比較すると各SNSで動きがありました。
Facebookの利用率が下降しつつあるものの、その他のSNSではメインユーザー層を中心に伸長していました。

グラフイメージ画像:令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
グラフイメージ画像:令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

>>参考:総務省_情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
・「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
・「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

LINE

10代〜60代での幅広く利用率が高く、令和元年(2019年)の全年代平均86.9%から、さらに令和2年(2020年)の全年代平均90.3%と成長しています。

Twitter

Twitterの利用層のメインは10代〜30代の層にユーザー数が多く、10代が令和元年(2019年)よりも令和2年(2020年)で減少した以外は全体的に増加しています。

Facebook

令和元年(2019年)よりも令和2年(2020年)で、Facebookは40代と60代の増加が見られますが10代の利用は伸びていないようです。

Instagram

Instagramの利用層のメインは10代〜30代の層にユーザー数が多く、特に30代の利用が増加しています。また令和2年(2020年)で60代の利用率が、意外にも10%以上にまで伸びています

Tiktok

令和元年(2019年)から令和2年(2020年)の間に10代の利用が伸びています。次いで20代~40代で利用が伸びているので、今後の普及に期待されます。

Youtube

令和元年(2019年)から令和2年(2020年)の間に50代、60代の利用が伸びたことで、さらに定着したSNSとして成長したようです。

■SNS利用の時間

コミュニケーション系メディアの利用時間の調査では、全体世代平均でSNSの利用時間は平日では2位、休日では1位でした。特に「ソーシャルメディア利用」は、平日、休日ともに10代及び20代の平均利用時間が長く、休日の20代では100分を超過しています。

グラフ画像:令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

>>参考:総務省_情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
・「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

 

Twitter社によるユーザー調査

Twitter社は、中小企業のアカウントをフォローしているユーザーを対象としたアンケート調査で、世界中の5,000名に及ぶTwitterユーザーの回答結果を紹介しています。

Twitterユーザーはフォローしている企業アカウントの商品を買うつもりだと約90%のユーザーが回答しており、すでに約70%のユーザーが何度かその商品を購入していると回答しているようです。

また80% 以上の回答者が、企業アカウントからリプライ(返信)が来ると、その企業への好感度が増すと回答しているそうです。

グラフ画像:Twitter社アンケート調査

>>参考:Twitter ビジネス_フォロワーはビジネスに欠かせない存在

 

Instagram社によるユーザー調査

Instagram社によると、アンケート回答者の90%は企業アカウントをフォローしているそうです。また3分の2はInstagramのおかげで企業アカウントとの交流ができると回答しているそうです。

毛嫌いされそうなSNS上の広告ですが、Instagramユーザーには企業アカウントへの興味が高まると回答した方が50%いるそうです。

Instagramアンケート調査テキスト画像

>>参考:Instagram for Business _Instagramを使ったマーケティング

 

SNSで興味のある商品やサービスの情報を収集する

消費者庁による国内のSNS利用者の動向調査結果を2016年(平成28年)に発表しています。商品やサービスに関する情報収集にSNSが利用されていることが分かる結果となりました。

注目したい調査結果は下記の3項目
・「商品やサービスの情報収集」:35%
・「自分の好きな商品・サービス等の紹介」11.2%
・「商品等の販売、好感」3.1%

グラフ画像:消費者庁インターネット消費者トラブルに関する調査研究

また上記以外で、2位「趣味等に関する情報収集」56.9%も、SNSが情報検索ツールとして利用されている一面が見えてきました。

>>出典:消費者庁
2016年インターネット消費者トラブルに関する調査研究

 

検索ツールとして利用されるSNS

「ググる」という言葉が広まったように、何事も不明なことがあればGoogleやYahooなどの検索エンジンで、気になるワードを入力し検索することが主流でしたが状況は変わりつつあるようです。

ゼネラルリサーチ株式会社による「2020年度 SNS利用動向に関する調査」によると、10代〜50代のSNSの利用目的では「情報取集」が首位となっています。

複数回答ではあるものの顕著な結果でした。また「暇を潰すため」と「トレンドキャッチ」というのも上位であることから、SNSをすき間時間に情報収集とトレンドキャッチに利用している状況が想像されます。
この結果から分かることは、各SNSで検索された際に公式情報が検索結果に出ていることが必要とされていることでもあります。

アンケート調査ブラフ図:ゼネラルリサーチ株式会社2020年度 SNS利用動向に関する調査

>>出典:【2021年最新|SNSの動向調査】“ググる”から“タグる”が主流に?年代別のSNSユーザーの動向が判明!

 

まとめ:企業SNSアカウントは接点を得られるチャンスがある

事業やサービス、商品によってはターゲットをSNS上に見出すには難しい場合がありますが、SNSには企業側からの接点を得られるチャンスがあり、マス広告などでは得られないチャネルとなることが、いろいろなデータから理解できたと思います。

まとめると

  • インターネットはスマートフォンでの利用が多く、手元にあるスマートフォンで情報収集とトレンドチェックをしている。
  • Twitter社、Instagram社のそれぞれが公開している調査結果によると、一般ユーザーは企業の公式アカウントに好意的である。
  • 情報収集ツールとしてSNSが台頭してきているので、SNS上で検索された場合に検索結果に公式アカウントがあると有利。

 

 

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