Instagramは一つ一つの画像や投稿コンテンツでユーザーとの接点を得ることを重視してしまいがちですが、各投稿からプロフィール画面へ訪問したユーザーに、どのような企業なのかを知ってもらえるチャンスにもなるのでプロフィール欄の活用もおろそかに出来ません。今回は、Instagramのプロフィール欄の入力項目と企業アカウント事例も合わせてご紹介いたします。

< 目次 >
■Instagramのプロフィール欄
A:プロフィール写真
B:自己紹介文
 ・事例:Google Japan / グーグル・ジャパン
C:ウェブサイト
D:ユーザーネーム
 ・事例:アフタヌーンティー
E:名前
F:カテゴリラベル
 ・事例:東京スカイツリー
■Instagramのプロアカウント
 ・プロアカウントは「ビジネスアカウント」と「クリエイターアカウント」2つ
■Instagramのプロフィール欄事例
 ・事例:羽田空港
 ・事例:toyota
 ・事例:サンシャイン水族館
 ・事例:ロート製薬
■まとめ:Instagram企業アカウントのプロフィール欄のポイント

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■Instagramのプロフィール欄

Instagramのスマホ画面イメージ、プロフィール欄の各場所を紹介

>>参考:Instagramヘルプセンター_プロフィールの編集

A:プロフィール写真

画面上部の丸型の画像がプロフィール写真となります。
他のユーザーのフィード画面に各投稿のアイコンとしても表示されるため、どのようなアカウントかをイメージが出来る画像や、企業のロゴマークや、力を入れているブランドのアイコンを設定することをお勧めします。

画像の推奨サイズや容量はInstagram社から公表されていません。
PCブラウザで表示を調査すると縦150×横150ピクセルで表示されていることがわかります。設定画面でトリミングできますが、極端にサイズの大小偏りがある場合は、劣化して表示されることがあるため、筆者は下記サイズくらいを準備するようにしています。

筆者推奨サイズ 縦:300~400ピクセル × 横:300~400ピクセル

>>事例:Google Japan / グーグル・ジャパン
Googleジャパン社の公式Instagramアカウントです。認知されている企業だからこそ、ロゴマークのプロフィール写真はインパクトがあります。
参考イメージ:Googleジャパンの公式Instagramアカウントでは、ロゴを設定しています。有名企業だとロゴだけで雰囲気がでます。

B:自己紹介文

投稿の本文であるキャプションには2000文字を超える内容を掲載できるのですが、自己紹介文では少なめで150文字となっています。この文字数は半角英数、全角など関係なく同様に1文字としてカウントされます。

自己紹介文はスマートフォンのファーストビューでは冒頭の3行ほど表示され、「続きを読む」をタップして全文が見れるようになります。最初の段落となる部分にどのような企業で、何を伝えたいのか明確に表示しましょう。
他には、Instagramで一般ユーザーに利用してもらいたい統一#ハッシュタグを掲載したり、営業時間などの公式情報を掲載することをお勧めします。

自己紹介文の文字数 150文字 (※半角・全角は同様に1文字としてカウントされます。)

>>事例:Google Japan / グーグル・ジャパン
上段に引き続き、Googleジャパン社の公式Instagramアカウントです。自己紹介文は縮小表示される事を想定し企業理念となるキャッチコピーがぴったり表示されるように上部に入れていました。
参考イメージ:Instagramの自己紹介文は3行目くらいから縮小表示されるため工夫が必要です。

C:ウェブサイト

上記の自己紹介文とは別に紹介したいWebサイトのURLを設定できます。
Instagramは各投稿のキャプション文から外部へリンクが出来ないため、プロフィール欄からのURLのみが外部へ誘導できる箇所になるので活用しましょう。

企業アカウントであれば、商品のブランドサイトや、ECサイト、サービス紹介ランディングページなどのオウンドメディアへの流入強化となるため、掲載をお勧めします。変更もできるため、キャンペーンやプロモーションなどにあわせて更新することも可能です。

D:ユーザーネーム

アカウントのURLの一部になるものです。スマートフォン画面では画面上部やフィードや、ストーリーズ、リール投稿などに投稿者名として表示されるため、企業アカウントであれば商材のイメージを崩さないものを設定しましょう。

固有のため既に利用されている場合は希望のものが登録できません。また変更は可能ですが、変更した場合はURLが無効になるため注意が必要です。

最大文字数 最大30文字まで
※注意:「.(ピリオド)」は先頭と最後につけられない。
使用可能文字 ローマ字、英数字、「.(ピリオド)」、「、_(アンダーバー)のみ
ユニークかどうか 固有の設定となっているため、他のユーザーと重複することはない。

>>事例:アフタヌーンティー
アフタヌーンティーの公式Instagramアカウントです。ユーザーネームには「afternoontea_official」として企業名が分かりやすいものにしており、また名前は「Afternoon Tea アフタヌーンティー公式」英語表記の社名だけではなく日本語社名も加えていることで分かりやすくしています。
参考イメージ:アフタヌーンティーではユーザー名と名前(アカウント名)が企業名が分かりやしものを設定していました。

E:名前

そのアカウントの呼び名になるため、企業名や商材名を解りやすく伝えるものにしましょう。一般ユーザーでは個人を特定しづらいものを設定する方が多いですが、企業アカウントの場合は社名やサービス、商品が分かりやすくなるように設定しましょう。

・名前は変更が可能です。14日間に2回までと決められています。
・検索すると同じような「名前」が検索結果にでるのは、固有のものではないためです。

使用可能文字(日本語では) 漢字やひらがな、カタカナ、英数字、絵文字などを利用可能。多言語で利用できる。
ユニークかどうか 固有ではないため他のアカウントで使われるアカウント名(名前)の設定が可能。

>>参考:Instagramヘルプセンター_アカウントとユーザーネームの作成

F:カテゴリラベル

Instagramのプロアカウントで設定する事業分野が表示されます。
プロアカウントで「ビジネスアカウント」に切り替える際に多くの事業項目から選択されたものが表示されます。

また、自社サービスの分野が無い場合もあり、あまりフィットしない事業項目を選択してしまった場合も、後で非表示設定ができます。

>>事例:東京スカイツリー
東京スカイツリーの公式Instagramアカウントです。カテゴリラベルに「ランドマーク・名所旧跡」と表示されています。
参考イメージ:東京スカイツリーの公式アカウントでは「ランドマーク・名所旧跡」とカテゴリラベルが表示されていました。観光地の公式アカウントは参考にしたいカテゴリラベルの選択です。数多くある事業カテゴリからしっかり選ばないと表示されるので注意が必要です。

>>参考:Instagramヘルプセンター_Instagramでビジネス情報を編集する方法

 

■Instagramのプロアカウント

・プロアカウントは「ビジネスアカウント」と「クリエイターアカウント」2つ

以前は同グループのFacebookのアカウントと連携しなければ設定できませんでしたが、2019年7月ごろからInstagramでは「プロアカウント」のサービスを開始し「ビジネスアカウント」と「クリエイターアカウント」の二つからビジネスカテゴリーを選択できるようになりました。

設定等の詳細は省略しますが、企業アカウントであれば「プロアカウント」に切り替えると下記のようなことで無料で使用できる機能が増えるのでお勧めです。

プロフィール欄に関係するものとしては、カテゴリラベルが表示され、問い合わせ先が表示されます。またショッピング機能を使用することで、プロフィール欄に商品リスト画面へのボタン表示も可能になります。

<プロアカウントで使用できる機能>

・インサイト機能が使える。(Instagram社が集計しているアカウントの分析データを得られる。)
・カテゴリラベルが表示される。(プロフィール欄などに表示されます)
・問い合わせ先を表示できる。(プロフィール画面にCTA「Call To Action」ボタンが設定できる)
・DM(ダイレクトメール)にテンプレートが使える。
・DM(ダイレクトメール)をフォルダ分けできる。
・有料広告を始めることができる。
・Instagramショッピング機能が使える。
など

>>参考:Metaビジネスヘルプセンター_Instagramでビジネスアカウントを設定する

 

■Instagramのプロフィール欄事例

ここからは企業アカウントのプロフィール欄の活用事例を見てまいりましょう。

・事例:羽田空港

haneda.airport_official
東京都大田区にある空港、羽田空港の公式Instagramアカウントです。
海外ユーザーによるリーチを想定し、英語でも公式アカウントであることを1行目に表記しています。また国際線が就航するようになるなど空港の開発が進み、ターミナルの名称が変わったことを紹介文に入れて言います。所在地が分かるように住所も設定されているなど、サービス紹介や利用者のためになる情報を簡潔に自己紹介文に入れている事例です。

参考イメージ:羽田空港のインスタの自己紹介文は新しい施設名につて紹介しています。旅行前のリサーチに対応している自己紹介文です。

・事例:toyota

toyota_jp
自動車メーカー、トヨタ自動車株式会社の公式Instagramアカウントです。
1行目に車の絵文字と合わせて公式アカウントであることを表記しています。また一般ユーザーからの車の投稿を募集していることを自己紹介文に入れています。一般ユーザーの投稿(UGC)に加えてほしいハッシュタグも紹介しています。
UGC施策をSNS運用に加える場合は、商品ファンやユーザーからの投稿が分かりやすくなるため、この様にハッシュタグを指定し紹介することをお勧めします。
参考イメージ:toyotaの自己紹介文はUGCを訴求するメッセージが冒頭に表示されています。

・事例:サンシャイン水族館

sunshine_aquarium
東京豊島区の池袋にあるサンシャイン水族館の公式Instagramアカウントです。
一行目にウェルカム感のあるキャッチコピー「サンシャイン水族館の公式アカウントへようこそ!」を表示しています。またインバウンド旅行者による旅行前の閲覧を想定して、英語と中国語でも表記していました。
Instagramからの流入を想定して住所の設定と、Webサイトのリンクも設定しています。
ショップ機能を利用しグッズ販売をしているので商品一覧へ遷移するボタンもプロフィール欄に表示されていました。情報が多いのですが、分かりやすく表示している自己紹介文は参考にしたいところです。
参考イメージ:サンシャイン水族館のインスタの自己紹介文は多言語表記されていました。海外のユーザーを想定される商材にいい事例です。

・事例:ロート製薬

rohto_official
製薬メーカー、ロート製薬株式会社の公式Instagramアカウントです。
自己紹介文にはインスタライブイベントの視聴者プレゼント応募のことが記載されていました。このことでフォロワー以外のユーザーがプロフィール欄を閲覧した際に、インスタライブ配信イベントを実施するような活発なアカウントだということが分かります。
加えて、偽アカウント(なりすましアカウント)が発生したようで、注意喚起のメッセージを載せていました。有名公式アカウントに起きる問題で、発生したらまずはプロフィール欄に掲載しましょう。
参考イメージ:ロート製薬のインスタのプロフィール欄では、偽アカが存在していることの注意喚起がされています。こういう緊急メッセージも自己紹介文に掲載することもお勧めです。

 

■まとめ:Instagram企業アカウントのプロフィール欄のポイント

・企業アカウント公式であること

認証バッジ(公式マーク)が付与されているアカウントでも、公式であることを明記していました。また偽アカウント(なりすましアカウント)が発生した場合は注意喚起を促す一文を加えましょう。

・住所・営業時間の表示

実店舗や施設の場合は、住所と営業時間を表示しましょう。情報があることで、一般ユーザーの訪問前のリサーチにも便利です。

・使って欲しい#ハッシュタグの提示

商品やサービスファンが投稿(UGC)する際に、公式アカウントが一般ユーザーに使用してほしいハッシュタグを自己紹介文に掲載しましょう。ユーザーはハッシュタグからの検索にできることで他ユーザーとの繋がりを感じられ、UGCを活用してリポストする際に集計するために運営側にも便利です。

・サービスの最新情報

最新のイベントや商品情報の紹介を加えることで、何が盛り上がっているのかプロフィール欄を見たユーザーに分かりやすくなります。

・Webサイトのリンクは重要

企業の場合は会社概要があるコーポレートサイトはもちろんですが、ECサイトを運用している場合はそちらへのリンクも流入の一手となるので設定しましょう。
またDM(ダイレクトメール)による直接のお問合せをInstagramで受け付けていない場合は、お問合せフォームのあるWebサイトへのリンクもお勧めです。

・DMやリプライの対応の有無

InstagramはリプライやDM(ダイレクトメール)で交流ができますが、SNS上ではカスターサポート的なケアはしていない場合や、一般ユーザーと直接のやり取りはしてない場合は、断りの一文を入れることで運用方針を理解してもらえるようにしましょう。

 

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