2016年~2018年にかけてInstagram(インスタグラム)は新機能の実装とバージョンアップが繰返されました。中でも企業アカウントが活用できる機能などもあるので、今回は基本機能も振り返りつつ、一部の機能を事例と併せながら確認したいと思います。
< 目次 >
・投稿の基本!キャプション
・ストーリーズ
└ハイライト機能
・アルバム機能
・ショッピング機能 「Shop Now」
・予約機能(お店の予約)
・運用Tips:2018年夏!認証バッジはアカウント側から申請可能になった
・まとめ:コンテンツ感とユーザビリティをアップ!Instagramの機能を企業アカウントも活用しよう!
投稿の基本!キャプション
投稿内容に説明文を付ける意味で「キャプション」と言われていますが、 基本的にはInstagramの投稿文のことです。
・文字制限は2200文字
・#ハッシュタグは30個まで
写真や動画などのクリエイティブが主流のInstagramですが、投稿文字数もたっぷり確保されているので、ぜひ貴社投稿にも商材の紹介文や#ハッシュタグを加えて投稿して下さい。注意する点は、文字や#ハッシュタグの上限を超えた場合はエラーになり、せっかく入力していた作業が消えてしまいますので注意して下さい。
また、InstagramでキャプションにはWebサイトのURLを記載できますが、リンクが貼れないためInstagramのアプリ内での表示となります。関連Webサイトの存在を紹介するということでは意味があると思うのですが、直接のWebサイトへの流入に繋がりづらい場合もあります。
ユーザーのスマホ内での動きをみると、
例えばiPhoneの場合、ブラウザSafariの「リーディングリスト」にいったん保存し、別途ブラウザでWebサイトにアクセスする方法などがありますが、基本的にInstagramはアプリ内で回遊することをベースに作られているようです。
ストーリーズ
ストーリーズは2016年に公開され、2018年10月のアップデートで掲出エリアが増やされたため、 ビジネスアカウントでも利用価値が上がりました。
Snapchat(スナップチャット)のように24時間で投稿が消える機能ですが、アーカイブ機能を利用すると、他のユーザーには非表示になり、自身の設定画面では保存でき、またいつでも再投稿することが可能です。
ストーリーズにはWebサイトへのリンクも設定できるためコンテンツへの誘導や、ストーリーズを再生したユーザーの閲覧履歴が残り、ファン(フォロワー)を確認することができるツールにもなります。
ストーリーズの表示エリア
ストーリーズの表示設定には、「すべての人」、「フォロー中の人」が設定できるので、 例えば、フォロワー(ファン)だけに新商材の告知をストーリーズで投稿すると、限定感が演出できます。
表示されるエリアについては下記のとおりで、まだフォロワーになっていないユーザーとの接点ともなるExplore(検索&発見)画面にも表示されるのでメリットがあります。
>>参考:Instagramヘルプセンター
ストーリーに何かをシェアする場合、どこに表示されますか。
(1)Explore(検索&発見)画面
アプリ画面の下部にある虫眼鏡アイコンをタップすると展開される「Explore(検索&発見)」画面に掲出されます。
「Explore(エキスプローラ)画面」は、ユーザーがフォローしていない「おすすめアカウント」として多くの投稿が表示されるため、アカウントの認知には重要な掲出エリアになります。
(2)フィード」画面
アプリ下部のホームアイコンをタップすると、そのユーザーがフォローしているアカウントの投稿が表示される「フィード」画面になり、その上部に円形のアイコンとなり最新ストーリーズの有無が分かるように横一列で掲出されます。
また、フィードの閲覧を進め下へ画面をスライドすると途中で「最新のストーリーズ」としても表示されます。
※参考イメージ:フィード画面トップ
(3)プロフィール画面(ハイライト機能)
自身のアカウント、プロフィール画面に掲出できます。 一般ユーザーが、そのアカウントに訪問した際に、いままで投稿したストーリーズが、プロフィール文の下に横並びに掲載されるので、アーカイブとして閲覧も可能です。
●参考:プラザ/PLAZA
plazastyle
輸入雑貨専門店PLAZA(プラザ)のInstagram公式アカウントです。
取り扱い商品のイメージがポップなため、商品カタログとしての運用ではありますが、おもちゃ箱のような可愛いらしいイメージをベースに投稿画像に統一感があり、ターゲット層である女性に「いいね」がもらえる運用がされていいます。
ストーリーズでは、期間限定で企業やキャラクターとコラボしているTシャツに注力しているようで、ストーリーズの各画面からECサイトへリンクされていました。
ストーリーズをプロフィールに掲載「ハイライト機能」
アーカイブ機能はありますが、基本的には24時間で消える「ストーリーズ」を自社アカウントのコンテンツとして更に活用するには「ハイライト機能」がお勧めです。
プロフィール画面に、イベント感のあるストーリーズを掲載することで、 興味を持ち貴社カウントへ訪問したユーザーに関心を持ってもらえるコンテンツとなります。
●参考:「お、ねだん以上。」ニトリ公式アカウント
nitori_official
インテリアメーカー・小売業大手のニトリのInstagram公式アカウントです。
後ほど説明するECサイトと連動できる「ショップ機能」も活用しているので、 Instagramのビジネスアカウントとして使える機能はどんどん取り入れている様子です。
こちらのInstagram運用は、ビジネスライクというよりも、きれいなインテリアの画像が多く、 雑誌をみているようなクリエイティブが使用されているので、Instagramの一般ユーザーの好みを分かっている運用だと思います。
こちらのストーリーズでは、 そのシーズンに注力しているサービスをストーリーズで紹介しており、春の引越シーズンに合わせてインテリア相談の紹介と、Webサイトの予約画面へリンクさせています。
ストーリーズでは、
他にもブーメラン機能やタイプモード機能など、ストーリーズでアカウントを彩る機能が多くなりました。細かな設定は省略しますがストーリーズを貴社アカウントに活用することで、コンテンツ感が増すのでぜひ運用に加えてみて下さい。
アルバム機能
2017年2月にリリースされた機能で、最大10枚の画像を1つにまとめて投稿できます。
投稿されると、横にスワイプ表示(カルーセル表示)され1枚ずつの投稿とは違い、動きのある投稿となります。 特徴としては、アルバム機能でまとめた画像それぞれに、タグ付けできるため、画像をタップすると吹き出しで画像内の人名や商品名も入力できます。
新商品やサービス、イベント報告などの投稿に利用することで、連投することなく1投稿で情報発信できるのでお勧めです。
●参考:L’OCCITANE en Provence | 日本公式
loccitane_jp
フランスに本社をおく、オーガニック化粧品メーカーのロクシタン(日本)のInstagram公式アカウントです。
投稿画像は、パッケージやボトルのデザインの良さを活かした商材のクリエイティブを投稿しているので、ロクシタンのファンでなくとも、オーガニック感のある質の高い画像からもエンゲージメントが得られそうな運用です。 また、新商品の発表会などのレポートにも、Instagramのアルバム機能を使って投稿されています。
下記事例では、基礎化粧品の紹介で、キレイな商品画像のセットが横にスワイプし、商品画像をタップするとタグ表示で商品名と値段が分かり、温かい日差しを受けた商品画像が3点続いています。
また、こちらでは、ショッピング機能も使用しているので、 画像を見進めて行き、詳細をタップするとECサイトへ進めるようになっています。
続けて、上記事例でも使用されていたショッピング機能について確認して参りましょう。
ショッピング機能「Shop Now」
2018年6月に導入された新規ツールで、フィードに表示された貴社投稿に、商品名・価格のタグが付けられ、画面をタップするとECサイトへ誘導することがでる機能です。
指定されているECプラットフォームでWebサイトが構築されている必要があるようですが、 フィードに表示される商品画像は、ユーザーにとっては「プライベート領域にあるカタログ」となるため、ユーザーが気に入った場合に、スムーズな形で購入に進めることができます。
以前であれば(またはショッピング機能を設定していないアカウントなど)、
一般ユーザーが画像に好意を持った場合→ そのアカウントのプロフィールチェックし→ URLや、企業名をコピーして→ さらにブラウザ(別アプリ)を開き→ 検索するという、この流れを踏む手間がなくなり、 その投稿画像をタップすることで、すぐに購買に進めることができる画期的な機能です。
●参考:UGG® (※UGG 海外Instagramアカウント)
ugg
シープスキンブーツメーカーのUGG社の英語Instagram公式アカウントです。
カジュアルファッションとして有名なブーツですが、こちらのInstagramアカウントでは、モードファッションを感じさせられるような画像が投稿されています。ファッション性を高く維持するように運用方針の根幹がしっかりされているように思います。
画像内の商品をタップするとタブが表示され、購入可能であるショッピング画面となり、 画面下部にある「ウェブサイトで見る」ボタンをクリックすると、自社のECサイトへリンク誘導ができます。
>>参考:Facebookページ
Instagram、フィード投稿から商品が購入できるショッピング機能」を日本国内で導入開始
予約機能(お店の予約)
2018年10月には、さらに新機能が発表されました。注目すべきはお店の予約機能だったと思います。
コールトゥアクションボタンの一つで、 そのアカウントのプロフィール画面に「席を予約する」が設定でき、Instagramのアプリを開いたまま、お店を予約することが可能になりました。
さらに詳しく見ると、「ぐるなび」に加盟している店舗で、ぐるなびのネット予約機能を利用している店舗のビジネスInstagramアカウントが対象です。
例えば、#ハッシュタグで「東京カフェ」と検索して、カフェ探しするユーザーも多くなった今、 Instagramはお店探しのツールにもなりつつあるため、 ぐるなびのネット予約機能を使用している飲食店やチェーン企業は、利用しない手はないと思います。
これまでにも、コールトゥアクションボタンには「電話する」や「メール」ボタンがあり、 ユーザーが次のアクションを取れるものもありましたが、 ネット予約が多くなりつつある現在、ユーザーファーストの機能だと思います。
おいしそうな画像を観たユーザーが、そのお店を更に別アプリのブラウザで検索せずに、 予約する導線ができることは理にかなったユーザビリティだと思います。
●参考:All Day Dining Liberty
all_day_dining_liberty
>>参考:日本初!! ぐるなび・Instagramが予約機能で連携 (2018年10月02日)
>>参考:Facebook newsroom (2018年10月02日) Instagram、ビジネスプロフィールからレストラン予約ができる「アクションボタン」を日本国内で導入開始
>>参考:Instagramビジネス
運用Tips:2018年夏!認証バッジはアカウント側から申請可能になった
以前は、企業(ビジネスアカウント)であっても、アカウント側から申請することが出来なかったInstagramの認証バッジですが、2018年から可能になりました。
公式アカウントであることの証明となり、ユーザーに安心感を与えることができるので、企業アカウントであれば認証バッジをぜひ申請して下さい。
>>Instagramヘルプセンター:認証バッジ
「自分のプロフィールの認証バッジをリクエストするにはどうすればよいですか。」をご確認下さい。
まとめ:コンテンツ感とユーザビリティをアップ!Instagramの機能を企業アカウントも活用しよう!
画像(静止画)メインだったInstagramは、ビジュアルコミュニケーションツールとして成長し、多くの機能がリリースされ、バージョンアップが続いています。
Instagram運用のポイントは、クリエイティブ(画像や動画)による、インパクトと#ハッシュタグをベースとした掲出するための工夫が必要ですが、リリースされている機能を活用することで投稿のコンテンツ感を上げる工夫が出来るようになって来ていますので、一般ユーザーの関心を引きエンゲージメントを得られるよう、ぜひ活用してみてはいかかでしょうか。
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