Facebookページは主要SNSの中でもコンテンツ容量も多く、ブログとは違う第2のWebサイトとして活用の広がりを見せていますが、さらにユーザーがアクション(行動)をFacebook上から取れるように活用したいのがコールトゥアクション(CTA)ボタンです。
2015年にコールトゥアクションボタンが発表されてから活用している企業も増えていますが、まだまだ設定していない企業アカウントもあるようなので、今回は事例と併せてボタン項目の種類と事例を紹介したいと思います。

<<  目次  >>
・そもそもFacebookページのコールトゥアクションボタン機能とは?
・コールトゥアクションボタンのメリット
・コールトゥアクションボタン(CTA)の種類と設置
・Facebookページ(企業アカウント)のコールトゥアクション事例
・Facebookの国内アクティブユーザー数とユーザー層
・まとめ:Facebookページからの離脱を防ぐコールトゥアクションボタン

そもそもFacebookページのコールトゥアクションボタン機能とは?

CTA(Call To Action/コールトゥアクション)

コールトゥアクションボタンは2015年から設置可能となった機能で、Facebookページから指定した外部のWebサイト(URL)へ誘導できるボタンです。Facebookページから自社商材を紹介するWebサイトなどへの流入をスムーズにできる機能です。

>>  参考イメージ:Facebook Bsuiness の「Facebookページ」
@marketingjapan
Facebook社のビジネス向け情報アカウントでは、お問い合わせボタンが設定され、 ビジネス向けの情報Webサイトの「Facebook Business 広告ヘルプセンター」へリンクされています。
事例イメージ:Facebook  Bsuiness Facebookページアカウント

 

コールトゥアクションボタン(CTA)のメリット

Facebookページの機能の中でも無料で、かつ申請不要なので管理者権限があれば直ぐに設定可能です。
またインサイトデータでコールトゥアクションボタン経由したユーザー数の確認ができるため、
SNSからの流入数を計測するには難しいとされている中、とても有益なデータになります。

カスタマージャーニーの観点から見ても、Facebook上で一般ユーザーが興味関心が高くなった時に、
Facebook上からスムーズに行動に移せるのがポイントです。
また、担当者(企業側)にもメリットがあり、Facebookのダイレクトメッセージを受信するよりも、例えば「お問い合わせ」ボタンを設定し該当のメーリングリスト(メールアドレス)を宛先にできるため、実際の担当者に直接連絡が届くので便利です。

 

コールトゥアクションボタン(CTA)の種類と設置

■変更はいつでも可能ですが、1アカウントにつき1ボタン

■管理者権限の「マネージャー」と「コンテンツ制作者」で設定可能
>>参考:Facebookヘルプセンター
Facebookページにアクションを促す言葉を追加するにはどうすればよいですか。

■項目は7種類あるが設置方法が同じなのでボタン表記だけの違い

・予約する
・お問い合わせ
・アプリを利用
・ ゲームをプレイ
・購入する
・登録する
・動画を見る

■上記項目以外にもコールトゥアクションボタンの項目追加が可能
>>参考:Facebookヘルプセンター
Facebookページにアクションを促す言葉を追加するにはどうすればよいですか。

■スマホ画面の場合:スクロールしてもコールトゥアクションボタンが画面下部に常に移動表示される
>>参考事例:カップヌードル
@nissincupnoodle
事例イメージ:カップヌードルFacebookページアカウント

続けて、各企業のコールトゥアクションボタンの活用事例を見てまいりましょう。

 

Facebookページ(企業アカウント)のコールトゥアクション事例

CTA項目:予約する

Webサイトと連携

H.I.S. Japan

@H.I.S.Japan

大手旅行代理店H.I.SのFacebookページでは「予約する」ボタンが設定されています。
ツアーなどが検索・予約できるWebサイトにリンクしています。各投稿内容からも、旅行先の特集記事の紹介とそのWebサイトへのリンクを貼ることで、FacebookページとWebの相互リンクによるユーザーの回遊を狙っているようです。
事例イメージ:H.I.S Japan Facebookページアカウント

CTA項目:お問い合わせ

商材の疑問点を常に対応

プリンセス・クルーズ

@PrincessCruises.JP

有名豪華客船の一つ、プリンセス・クルーズのFacebookページでは「お問い合わせ」ボタンが設定されています。
通常の投稿は、Facebookページの独自コンテンツを投稿しており、航海の様子やお食事、マスコットキャラクターのスタンリーくん(クマのぬいぐるみ)と旅先の写真などを投稿しています。
直接予約を促すということではなく、まだまだ身近ではないクルーズタイプの旅行について、疑問点があることを想定しWebサイトの「お問合せフォーム」へリンクしているようです。
事例イメージ:プリンセス・クルーズFacebookページアカウント

 

CTA項目:アプリを利用

アプリダウンロードと併せてアプリの紹介

伊勢丹 メンズ / ISETAN

@isetanmens

伊勢丹メンズ館のFacebookページでは、Webサイト「ISETAN MEN’S net」のコンテンツ紹介と、その要約された内容が投稿されています。また、新たに「ISETAN MEN’S net」のアプリをローンチしたことから、
独自のコンテンツアプリがあることを認知されるためにも「アプリを利用」という項目のコールトゥアクションボタンを設定しているようです。
事例イメージ:伊勢丹メンズ/ISETAN Facebookページアカウント

 

CTA項目:購入する

安価だからこそ購買チャンスをすぐそばに設定

ジブン手帳

@jibuntecho

文房具メーカー、コクヨのスケジュール帳ブランド「ジブン手帳」のFacebookページでは、購買に直結した「購入する」ボタンを設定しています。
通常の投稿は「ジブン手帳」の活用の工夫や、特徴を紹介する投稿が多く、またファンが多いためオフ会を開いた際のレポートなども投稿されていいます。
一般ユーザーが「使ってみたいなぁ」とFacebook上で興味が湧いた場合に、すぐに次のステップへ進めるように、 購入可能なプラットフォーム(ECサイトなど)へ直結したリンクを設定することは、カスタマージャーニーの流れをキープするためにもポイントが高い設置となります。
事例イメージ: ジブン手帳 Facebookページアカウント

 

CTA項目:登録する

メインコンテンツをSNSで拡散し定期購読を促す

日本経済新聞(日経新聞)

@nikkei

日本経済新聞のFacebookページでは「登録する」ボタンが設定されています。
上段の「購入する」ボタンと似ているのですが、メールマガジンの登録フォームなどもこの項目で設定することが出来ると思います。
通常は、日本経済新聞のWebサイトに掲載されているニュースの要約が投稿されており、投稿されたコンテンツからもWebサイトへ回遊するようになっているので、購読へと促すためにSNSを拡散ツールとしていることが分かります。
SNSでメインのコンテンツの拡散をし、そのメインコンテンツへの流入を図る運用をしていることからも、購読申込画面へのリンクを設定してあるコールトゥアクションボタンの利用が理解できます。
事例イメージ:日本経済新聞(日経新聞)Facebookページアカウント

 

コールトゥアクションボタンの項目を増やすことも可能

詳しくはこちら

スズキ株式会社/四輪

@suzukicojp

項目を追加することでリンクをタップする可能性を高める
自動車メーカーのスズキ株式会社のFacebookページでは「詳しくはこちら」ボタンを設置しています。
コールトゥアクションボタンの項目には無い「詳しくはこちら」を追加アレンジをして設定がされています。
Facebookページだけでは足りない詳細をさらに紹介しているWebサイトへのリンクは、一般ユーザーに分かりやすく、Webサイトの紹介にもなるためコールトゥアクションボタンの活用のいい例の一つだと思います。
事例イメージ:スズキ自動車/四輪 Facebookページアカウント

 

コールトゥアクションボタンの選択項目にはあるが事例が見つかりづらい項目がありました。

電話をする

「電話をする」は、以前は接客カウンターなどの窓口への連絡先が設定されていたようですが、 だいぶ見かけなくなりました。

ゲームをプレイする

「ゲームをプレイする」については、リンク先をアプリダウンロード(例:iPhoneの場合はApp Store) へのリンクを設定するのにお勧めです。しかし、ゲームユーザーはTwitterユーザーであることが多く、ゲーム系Facebookページアカウントが少ないこともあり事例では見つかりづらい項目でした。

Facebookに登録

「Facebook登録」は、筆者としても困惑している項目です。なぜならば気に入ったアカウントであればフォローすればいいことなので、活用方法が見いだせない項目でもありました。

 

Facebookの国内アクティブユーザー数とユーザー層

日本国内の月間アクティブユーザー数は2,800万人と2017年9月に発表されています。
先日、フェイスブック ジャパン長谷川代表のインタビューでは2,600万人とも公表しています。 大まかに言うと日本人の5分の1が利用していることになります。

特に10代のFacebook離れが大きく伝えられていますが、20代~50代まで幅広くユーザーは存在し、 ライフログ(生活でのイベントを投稿)として活用している主婦や、フリーランスで事業を起こしている経営者のファンとの交流をもつ場としても活用されていることから、大人世代へのリーチは見込めるSNSとして顕在です。

基本的に個人ユーザーは実名制ですのでマナーもあるため、
公式アカウント(Facebookページ)を企業が開設するには安心できますしWebサイトより更新しやすいのも利点です。

>> 引用:CNET Japan (2019年07月08日)
フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー
Facebookというサービス自体でいうと、月間のアクティブ利用者数が、私が入社した2015年時点が2,500万で、直近が2,600万です。なので、利用者自体が爆発的に増えたわけではないのですが、先ほど申し上げたようなコミュニティとの関わりができ、地方創生でもFacebookが活用されるようになったのは、すごく良かったなと思っています。

 

Facebookページ開設ポイントは、

自社商材のターゲット層が10代の場合は注意

貴社の商材のターゲット設定がFacebookのユーザー層とマッチしているかどうか?
20代~40代を想定している場合は開設の価値ありです。

更新頻度は多すぎず、画像や動画を活用し長期運用リソースを確保

更新頻度のおすすめは週に5投稿、もしくは定期的にかつ長期的に運用を可能にできる社内リソースの確保が必要です。また、その投稿担当者はユーザーからの返信対応も必要とされますので運用方針も策定することをお勧めします。

 

まとめ:Facebookページからの離脱を防ぐコールトゥアクションボタン

SNSマーケティングに限らず、デジタルマーケティングでは、ユーザーのカスタマージャーニーからの離脱を防ぐことが必要とされています。

例えば、いま見ているSNS(Facebookページ)の投稿から、 改めてブラウザを立上げて検索しWebサイトやアプリダウンロードへ進むユーザーは意外と少ない傾向にあります。

興味を持った潜在ユーザーが、ワンタップで回遊できるコールトゥアクションボタンの設定は、離脱を少しでも減らす対策だと思います。ぜひ、活用をお勧めします。

 

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