【 最終更新日: 2023年11月29日 / 投稿日: 2017年12月22日 】

SNS担当者が、アカウント開設の際に気になるのが「認証バッジ」だと思います。 今回は、企業アカウント担当者だからこそ知っておきたい、「認証バッジ」の意味や取得方法など、既に取得している企業アカウントなどを参考に、基本的なことを確認していきたいと思います。

※ネット上での呼ばれ方も様々で「公式マーク」や「認証マーク」と言われていますが、 当記事では「認証バッジ」と呼ばせていただきます。

< 目次 >
認証バッジ(公式マーク)とは
改定が続いているX(Twitter)の認証バッジ(公式マーク)
X(Twitter)の3色認証バッジ(公式マーク)
Meta社グループの新サービスMeta認証(Meta Verified)について
Facebookページの認証バッジ(公式マーク)
Instagramの認証バッジ(公式マーク)
まとめ:2023年11月現在のSNS認証バッジ申請

■認証バッジ(公式マーク)とは

プロフィール画像の周辺にあるマークで、公式マークとも呼ばれています。
そのアカウントが著名人、企業、世界的ブランド、各種団体等の公式アカウントであること(本人であること)を各SNSから認められたことを示しています。

なりすましアカウントや、コアなファンによるアカウントと区別できるように認証バッジが必要とされています。また、偽アカウントではないことを確認でき、運用規模も認められたことになるので、SNSユーザーにとっても安心してフォロー出来るようになります。
各SNSが注意している点は、SNSプラットフォームとして推薦しているアカウントということではなく、あくまでも公式(本人)のアカウントだという証明であるということだそうです。

イメージ画像:x(Twitter)、Facebookページ、Instagram、の認証バッジ、公式マークのアプリ画面での表示場所

>>参照:X(@X)
>>参照:Meta(@MetaJapan)
>>参照:Instagram for Business(instagramforbusiness)

 

■改定が続いているX(Twitter)の認証バッジ(公式マーク)

以前は青地に白のチェックマークのみ1種類で、取得には費用はかからず無料で申請ができました。公開されていない独自のガイドラインによって当時のX(Twitter)社による審査があり付与されていたので、認証バッジがなかなか得られず、取得すると企業アカウントの多くは喜びの投稿をしていました。

>>参考:東京ばな奈(@tokyobanana1991)
2021/6/11投稿より
東京ばな奈公式X(Twitter)アカウントでは認証バッジ取得の喜びの投稿をしていました。
東京ばな奈Twitter公式アカウントが認証バッジ取得の喜びの投稿

・イーロン・マスク氏がCEOに就任しサブスクサービス「Twitter Blue」(現在:X Premium)契約による取得となった

イーロン・マスク氏がX(Twitter)に就任した2022年の年末から、認証バッジに関して改定が続きました。
2022年11月からカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスで、有料サブスクリプションサービス「Twitter Blue(現在:X Premium)」のサービスを開始しました。このサービスに加入すると、日々のTwitterの投稿などに便利な機能が使えるだけでなく、認証バッジを有料で取得できるようになり話題になりました。
その後、2023年1月に日本で、2023年3月に世界で「Twitter Blue(現在:X Premium)」のサービスが正式にスタートしています。

そのため2023年春ごろに、公式アカウントには認証バッジが無いが、「Twitter Blue(現在:X Premium)」に契約をした偽アカウントに認証バッジが表示されているという混乱が生じていました。

【 関連記事 】
イーロン・マスク氏CEO就任後のTwitter認証バッジ(公式マーク)の現状と違いのチェック方法
2022年10月27日イーロン・マスク氏がTwitter社を買収しCEO(最高経営責任者)に就任してからTwitter社がサービスを刷新しては手直しをするという状況が日々続いています。特に認証バッジについてのサービス状況と、TwitterBlueで取得したものとの違いなどご紹介しています。

・X(Twitter)が認証バッジの色分け(青、金、グレー)をスタート

イーロン・マスク氏がCEO就任してすぐに認証バッジを色分けすると情報を発信していたように、2023年3月にはX(Twitter)社の認証システム「Twitter Verified Organizations(Twitter認証済み組織)」(現在:X認証済み組織)の受け付けをスタートしています。

>>参考:Elon Musk(@elonmusk)2022年11月25日投稿
投稿イメージ: イーロン・マスク氏2022年11月25日投稿より

2023年4月に、イーロン・マスク氏は旧来ルールで付与した青の認証バッジを削除すると発表しました。
>>参考:Elon Musk(@elonmusk)2023年4月12日投稿
投稿イメージ: イーロン・マスク氏 2023年4月12日投稿より

その後、2023年4月には、X(Twitter)社の投稿で「Twitter Verified Organizations(Twitter認証済み組織)」(現在:X認証済み組織)について紹介されました。 金色バッジ、グレー色バッジについては改めて契約や申請が必要になりました。

>>参考:Marketing JP(@MarketingJP)
投稿イメージ:X(Twitter)Marketing JPの2023年4月18日投稿より

 

■X(Twitter)の3色認証バッジ(公式マーク)

・X(Twitter)の認証バッジは青、金、グレーの3色あります。

それぞれの色には対象アカウントの分類があり、契約料金が発生するものやX(Twitter)社から付与される場合もありますので一つずつ紹介します。
>>参考:Xヘルプセンター「Xプロフィールのラベルとチェックマークについて 」

 

●X(Twitter)青色バッジ

>>参考:参考:NHKニュース(@nhk_news)

対象 個人・企業(ブランド)
X(Twitter)社によりアクティブで信頼に値するアカウントであることが確認される。
取得方法・契約サービス 有料のサブスクリプションサービスTwitter Blue(現在:X Premium)を契約する。

※旧ガイドラインのもと付与されたアカウントがそのままの場合もある。

主な費用 ・iOSでの価格(月額):1,380円
・iOSでの価格(年額):14,300円
・ウェブサイトでの価格(月額) :980円

※一番安価な金額が話題になるが申請するデバイスによって変わるため注意が必要。

申請方法 下記URLでX(Twitter)アプリの申請画面となる。
申請画面

>>参考:Xヘルプセンター 「Xプレミアムについて」

 

●X(Twitter)金色バッジ

画像:金色のバッジイメージとGoogle Japanの公式Twiiterアカウントのプロフィール画面

>>参考URL:Google Japan(@googlejapan)

「X認証済み組織」による認証バッジを取得すると、アカウントのプロフィール画像の形状が四角に変わります。また、「関連アカウント」という子アカウント分の契約をすると、アカウントごとに連携も可能です。

対象 企業やビジネスブランド、非営利法人。
取得方法・契約サービス 「X認証済み組織」に申請し加入。
※広告出稿額が30日間で1,000米ドル以上(180日間で6,000米ドル)を費やし、アカウントの条件を満たした場合にX(Twitter)社から付与されることがあるが、その場合は金バッジが利用できる機能は解放されないため、金バッジで利用できる機能を希望する場合は、「X認証済み組織」に加入する必要がある。
主な費用 ・サブスクリプション基本料金(月額):135,000円
・関連アカウントごとのサブスクリプション料金(月額):8,000円
申請方法 下記URLでX(Twitter)アプリの申請画面となる。
申請画面

>>参考:Xヘルプセンター 「X認証済み組織とは」

 

●グレー色バッジ

画像:グレー色のバッジと内閣官房の公式Twitterアカウントのプロフィール画面

>>参考URL:内閣官房(@Naikakukanbo)

金バッジと同様に、「X認証済み組織」でのバッジ取得をすると、プロフィール画像の形状が四角に変わります。

対象 政府機関、多国間機関、またはその関係者。
取得方法・契約サービス 「X認証済み組織」に申請
主な費用 X(Twitter)社の基準を満たしていれば無料で付与される。
申請方法 申請は下記のXヘルプセンターWebフォームから
申請画面

 

ここからはFacebookページ、Instagram、についてまとめております。

■Metaグループの新サービスMeta認証(Meta Verified)について

・Meta認証(Meta Verified)サービススタート

X社を追いかけるように2023年7月、Meta社がグループSNSサービスのFacebookとInstagram向けに、有料サブスクリプション「Meta認証」をスタートし、日本でも順次スタートすると発表されました。

Meta社Webサイトより_InstagramとFacebookのサブスクリプション「Meta認証」を日本でも提供開始

>>参考:InstagramとFacebookのサブスクリプション「Meta認証」を日本でも提供開始

オーストラリアとニュージーランドで2023年2月にテストを実施し、利用者からの要望などを収集したところクリエイターアカウント利用者からの認証バッジサービスのリクエストが多かったようです。また多くのフィードバックを活かして、将来的に新たな機能を検討して行くと発表しています。

>>参考:Testing Meta Verified to Help Creators Establish Their Presence

・既に認証バッジを取得している企業アカウントはどうなるのか

著名人、有名ブランド商品、企業などのアカウントで、以前からのガイドラインの条件を満たし、既に認証バッジを取得しているFacebookとInstagramのアカウントは、現状のまま無料で認証バッジが付与されたままとなります。

・Meta認証(Meta Verified)の対象者について

下記の認証利用資格の条件を満たす必要がありますが、基本的に18歳以上の個人ユーザー、クリエイターアカウントが対象となります。
ブランド商品、企業などのビジネスアカウントは対象外です。
まだ認証バッジを取得していない企業は、いままでどおりに申請をして認証バッジの取得を目指すことになります。
ゆくゆくは、ビジネスアカウントにも利用価値のあるサブスクリプションサービスを構築したいとMeta社は発表しており、今後の動きを注視していきたいところです。

【Meta認証利用資格詳細】
>>引用:Instagramヘルプセンター_InstagramのMeta認証プロフィールの利用資格
・18歳以上であること。
・プロフィールが以前の投稿履歴など最低限のアクティビティ要件を満たしていること。
・プロフィール写真に顔がはっきり写っており、プロフィールの名前がMeta認証の命名規定に準拠していること。
・公的機関発行の写真付き本人確認書類で、Meta認証の本人確認書類の要件を満たすものがあること。
・二段階認証がプロフィールで有効になっていること。
・Metaの利用規約とコミュニティガイドラインに準拠していること。

>>参考:Instagramヘルプセンター_コミュニティガイドライン

・Meta認証(Meta Verified)の特典機能とメリット

大きく下記の4つがMeta認証のメリットとなります。

認証バッジ 認証バッジの表示によりアカウントが本物、本人のものと証明できます。
Instagramで認証バッジが付与されると、MetaグループのSNSプラットフォームである「Threads(スレッズ)」にも認証バッジが表示されるようになります。
なりすまし対策 「Meta認証」に加入することで二段階認証が必須となり、アカウントに対してモニタリングをするため、なりすまし対策となります。
登録者のみが利用できる限定機能 Facebookやinstagramの投稿機能であるストーリーズとリールで、「Meta認証」加入者だけが利用できるスタンプが利用できるようになります。
アカウントサポート アカウント運用で一般的な問題が発生した際に、日本語に対応しているサポートの利用が可能になります。

・Meta認証(Meta Verified)の利用料金

申し込み方法が違うと若干金額が変わるため注意が必要です。

iOS・Androidでの申す込み 月額2,000円(税込)
ウェブでの申し込み 月額1,600円(税込)

 

先でも触れたとおり、現時点では「Meta認証」の登録利用は、FacebookもInstagramもビジネス系のアカウントは対象外のため、いままでどおり無料で付与される認証バッジの取得をめざして申請をする必要があります。
ここからは、Facebook、Instagramの認証バッジの取得についてまとめました。

 

■Facebookページの認証バッジ(公式マーク)

Facebookでは2013年から日本でも認証バッジ申請がスタートしました。
特に実名制のFacebookでは、なりすましアカウントとの差別が必要で認証バッジがあることは信頼感を与えることになります。 また、Facebookの検索結果に上位表示されやすくなるようですので、認証バッジ申請をお勧めします。

>>参考:Facebookヘルプセンター:認証済みページ、認証済みプロフィールとは何ですか。

>>参考:Adobe Creative Cloud(@AdobeCreativeCloudJapan.jp )
参考画像:Adobe Creative Cloudの公式Facebookページ

Facebook社(Meta社)2019年10月30日グレーバッジを廃止

地方を中心としたローカルビジネス、中小企業、団体の場合はグレーバッジの取得が可能でした。申請もしやすく取得もしやすかったのですが、2021年10月にグレーバッジは廃止となりました。
当時、グレーバッジを取得していた企業にとっては認証グレーバッジが突然消えるということが起こったようです。(Facebook社からはアカウント側の投稿画面にメッセージが表示されたようですが、あまり気が付かれていなかったようです。)

※参考:以前表示されていたグレーバッジ
LeTAO -小樽洋菓子舗ルタオ-(@letao.jp )
こちらの北海道小樽を拠点としている洋菓子メーカーLeTAO の公式Facebookページには、以前グレーバッジが表示されていましたが、現在は表示されていません。
参考イメージ:洋菓子メーカーLeTAO の公式Facebookページの以前のプロフィール画面

Facebook社(Meta社)は「ベストプラクティス」が重要だと宣言

グレーバッジがなくなることで、そのアカウントの検索結果へ影響は無いとFacebook社(Meta社)は言っています。
Facebookユーザーにページを見つけてもらい、フォローしてもらうためにも、より検索され上位に表示されるために最適化する条件となる「ベストプラクティス」を推奨しています。

「ベストプラクティス」では、アカウント分類でカテゴリー選択も適当にせずに実際のビジネスに最も近いカテゴリを選択することや、実店舗がある場合は住所を追加し、ページにプロフィール写真とカバー写真を追加することなどを推奨しています。

>>参考:Facebook Businessヘルプセンター
ページを見つけやすくし、フォロワーのエンゲージメントを高めるためのベストプラクティス

Facebookページの認証バッジはブルーバッジのみになり直接申請が可能

現在Facebookページの認証バッジは、他SNSと同様に一種類となりブルーバッジのみとなっています。
2021年9月Meta社による申請プロセスの公平性を実現するため、利用者がスムーズに申請フォームから直接申請が出来るように変更されました。

Facebookページ認証バッジの申請フォームの場所

下記ページの「プロフィールまたはページを認証する」にフォームのリンクがあります。
>>参考:Facebookヘルプセンター
Facebookの認証バッジをリクエストするにはどうすればよいですか。

下記のようにフォームより申請ができるのですが、フォームの「ステップ1: 真正性の確認」で証明書類を選択し、その書類の画像が求められます。加えて、申請フォームの後半でその企業の所有する他のSNSアカウントや、WebサイトのURLが求められるので申請の際に準備することをお勧めします。

参考イメージ:Facebook認証バッジ申請フォーム

 

■Instagramの認証バッジ(公式マーク)

Instagramでは2014年12月から認証バッジが導入されました。
PC画面ではアカウント名の右横に表示され、アプリでは画面トップに表示されるギザギザの青いマークがInstagramの承認バッジです。

>>参考:3coins_official(3COINS(スリーコインズ))

参考イメージ:3COINS(スリーコインズ)公式Instagramアカウント

Instagram認証バッジは2021年9月に直接申請が可能になった

以前は、Instagram社の独自の判断で限られた有力アカウントに付与されていましたが、上段で触れたとおり、Facebook同様Meta社の傘下であるInstagramは、2021年9月に認証バッジの申請プロセスを改善したことを公表しました。
現在は、申請フォームでユーザーによる直接申請が可能になりました。

>>参考:Meta:Instagram、認証バッジの申請プロセスのアップデートを発表
Meta社ブログより、Instagram、認証バッジの申請プロセスのアップデートを発表

Instagram認証バッジ申請フォームの場所(アプリの場合)

アプリのプロフィール画面の右上の三本線をタップ

「設定」をタップ

「アカウント」をタップ

「認証のリクエスト」をタップするとInstagram認証バッジ申請フォーム画面になります。

※アプリ画面より
参考イメージ:Instagram認証バッジ申請フォームの場所を説明する画面フロー

Instagram認証バッジは却下されても30日後に再チャレンジ出来る!

申請が承認されない理由は、ガイドラインの情報を満たしていないという返答が来ますが、30日後に改めてチャレンジできるので一度きりであきらめずに、条件となるポイントを確認し再申請しましょう。

>>参考:Instagramヘルプセンター_Instagramで認証バッジを申請するための要件を教えてください。

 

まとめ:2023年11月現在のSNS認証バッジ申請

・Twitter→自己申請可能・有料サブスクリプションサービス加入
青の認証バッジ:個人や企業アカウントの場合「Twitter Blue(現在:X Premium)」に契約。
金の認証バッジ:予算が確保できるのであれば「Twitter Verified Organizations(Twitter認証済み組織)」(現在:X認証済み組織)に契約。
※X(Twitter)広告を始める場合は「Twitter Blue(現在:X Premium)」の契約が必要です。

・Meta社の新サブスクリプションサービスサービス「Meta認証」
ビジネスアカウントは対象外。いままでどおり無料で付与される認証バッジの申請をする。

・Facebook→ブルーバッジの自己申請可能
(現在は、地方の中小企業向けグレーバッジは廃止)

・Instagram→自己申請可能
※30日後に改めて再申請できる。

各SNSでガイドラインやポリシーが明確化され、申請フォームによる直接申請ができるようになり、さらにX(Twitter)においては有料サブスクリプションサービスの加入が必要となりました。
SNS運用担当者としては以前よりは取得までのハードルが下がったように思います。

一方で、申請する立場にあるユーザー側は受け身であることには変わりなく、認証バッジ付与までに時間の掛かり方もマチマチで、未だに筆者もクライアント様のアカウントを運用しつつ勉強中でございます。

 

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