Instagramは「映え」という言葉を定着させるほどオシャレな画像を写真集のように共有することが主流でしたが、最近では画像のスライド表示を活かした投稿で、ナレッジやハウツーを伝える投稿が増えています。そこで今回はお役立ち情報を投稿している企業アカウントの事例と、Instagramの使われ方の変化をまとめました。
< 目次 >
・Instagramのコンテンツ感をアップする投稿
・Instagramの使われ方の変化
・Instagramのエンゲージメント「保存」「いいね」「コメント」を訴求することが重要になってきている。
・お役立ち情報タイプの投稿事例
・まとめ:画像の構成やキャプション文の工夫ポイント
Instagramのコンテンツ感をアップする投稿
投稿方法にはストーリーズやハイライト、さらに動画やIGTVなどありますが、特に複数画像で一般ユーザーにためになるような知識やハウツーを紹介する投稿が増えているようです。
>>参考事例:LDK編集部【公式】(@ldk_official_shinyusha)
Instagramの使われ方の変化
・「インスタ映え」
2017年の流行語大賞となった「インスタ映え」は、Instagramに投稿してもらうことを意識したプロモーションが増えるなど、マーケティングにも大きく影響をあたえました。インフルエンサーの登場で写真映えするスポットや、写真の撮り方などを真似をする若者が増加しました。
>>参考:ユーキャン新語・流行語大賞第34回 2017年 授賞語
・「タグる」
キーワードに「#(ハッシュ)」を付けることでハイパーリンクとなり、ハッシュタグをタップすると同じハッシュタグを付けている投稿が検索結果としてソート表示される、ハッシュタグ機能の利用が普及しました。
同類の経験や趣味などの投稿がソートされ検索結果として表示されるため、若者層ではGoogle検索の「ググる」ではなくInstagramで「タグる」が増えたと言われています。
>>参考:若年層だけじゃない!?「タグる時代」の世代設定で気を付けたいこと
・情報検索ツールとして成長
今現在起きていることなどを検索するSNSとしてTwitterが顕著な成長をみせていますが、一方でInstagramも趣味や興味関心における検索ツールとしての利用を伸ばしているようです。
>>引用:日本マーケティング学会カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 :若年層におけるInstagram利用に関する研究(武庫川女子大学 生活環境学部 情報メディア学科 助手 大谷 光一 著)
「興味関心に関する情報検索」はInstagramとTwitterはほぼ同じ結果ではありますが、Instagramでは下記の検索についての利用率が高く、Twiiterほどタイムリーな情報ではないものの、生活に沿った情報が検索されていることが分かります。
・「美容に関する検索」
・「ファッションに関する検索」
・「非日常の食事やお出かけの検索」
・「普段のお出かけに関する検索」
・「食事やグルメに関する検索」
Instagramのエンゲージメント「保存」「いいね」「コメント」を訴求することが重要
・エンゲージメントとは
ユーザーが投稿に対して起こしたアクションで、分かりやすいものでは「いいね」や、投稿にリプライ(コメント)を付けるなどです。
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SNS担当者だからこそ!エンゲージメントについて考えよう!
Twitter、Instagram、Facebookのエンゲージメントやエンゲージメント率について、あらためてどの項目が対象なのかまとめています。
・フォローしていないアカウントの投稿が表示される「発見タブ」
「発見タブ」の画面にはフォローしていないアカウントの投稿が表示されます。Instagramのアルゴリズムによって判断された、そのユーザーにおすすめの投稿が表示されます。新しいユーザーとの接点を得るために重要な画面です。
この「発見タブ」に表示されるためには、日ごろからアルゴリズムを意識した運用が必要になります。
※「発見タブ」画面イメージ
虫眼鏡アイコンをタップすると表示される画面
・アルゴリズムとは
詳細は省略しますが、Instagramでは投稿を評価するシステムにアルゴリズムが設定されています。どのエンゲージメントでどのくらいの数値を達成すればいいかは公表されていませんが、重要視されているエンゲージメントが下記のようにいくつかあります。
・コメント
・いいね
・保存
・投稿者のプロフィール画面アクセス
・投稿の閲覧時間
>>参考:Instagram社ブログ(By Adam Mosseri Instagram社代表)_Instagramの仕組みを解き明かす
コンテンツ感のあるお役立ち情報系の投稿が増えた背景には、
一般ユーザーによる情報検索ツールとしての利用方法が伸びたことと、プラットフォームでのアルゴリズムによる評価を得るための投稿が必要とされたことで、双方からのニーズが合致し、検索されかつエンゲージメントが得られる投稿が必要になったからだと想定されます。
お役立ち情報タイプの投稿事例
・サブウェイ
(@subwayjp)
サンドイッチ・ファストフードチェーン、サブウェイの公式Instagramアカウントです。
新商品紹介やサンドイッチのアレンジ、プレゼントキャンペーンなどの投稿が盛んな運用です。サブウェイの特徴でカウンターごしに具材を客が選び、サンドイッチすることができるというものがあります。一方で、ユーザーの一人である筆者はどのように注文していいものか戸惑うことがあります。そういったユーザーをターゲットとしているようで、Instagramの投稿では商品を紹介しつつ注文方法もお役立ち情報として紹介されています。店舗へ行く際の参考にするために保存したくなる投稿です。
・シキホー!Mine (powered by 就職四季報)
(@shikiho_mine)
東洋経済新報社の就職活動専門企業情報紙・Webサービス、就職四季報の公式Instagramアカウントです。
就職四季報の購入をする手前の就活を予定している学生に向けて、「年収が高く新卒定着率がいい企業」、「海外留学制度ありの成長企業」などを投稿しています。出版社が学生に教えるエントリーシートの書き方など、学生のためになる投稿は「いいね」や「保存」をして後から見直したいと思わせるコンテンツです。また一枚目の画像のタイトルが分かりやすく、ターゲット層に向けて投稿の内容を分かりやすくしている構成はぜひ参考にしたい点です。
・GU(ジーユー)
(@gu_for_all_)
アパレルメーカー・販売企業、GUの公式Instagramアカウントです。
「#GU今日のおしゃれさん」と題して一般ユーザーやインフルエンサーのUGC投稿を紹介したり、新作の紹介、動画コンテンツのリール投稿も盛んです。一週間コーディネートの紹介や、シチュエーションごとに特集した投稿は、商品購入の参考になるだけではなく、ファッション雑誌のような情報としても役に立つので、ユーザーが保存する投稿が継続されています。
最後の画像には他の投稿も紹介しており、興味のあるユーザーが他の投稿も閲覧しようとプロフィール画面へ移動する導線をイメージした訴求ポイントも参考にしたい点です。
まとめ:画像の構成やキャプション文の工夫ポイント
お役立ち情報投稿には下記のような参考にしたい工夫が見られました。
・TOP画像の見出し化
最初の画像には表紙として、どのような内容の投稿なのか分かりやすいタイトルを付けている。
・複数枚の構成
内容を1枚につき1項目に構成し複数枚で投稿している。閲覧するユーザーが滞在する時間が長くなるため、エンゲージメント対策となる。
・最後の画像にアクション提案
最後の画像に「保存」や「いいね」などのエンゲージメントに繋がる案内メッセージを入れている。他の投稿が閲覧したくなるように、他の投稿の画像を入れる。
・詳細はキャプションに入れる
画像は見やすく、分かりやすいレイアウトで最小限の内容で作成し、詳細や加えたい補足はキャプションに文章で分かりやすく紹介している。
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