今年も2月22日「猫の日」に多くの企業アカウントが猫にちなんだ投稿をしていました。今回は当日のTwitterのトレンドワードや一般ユーザーにも劣らない楽しい企業アカウントの投稿事例をまとめました。

 

猫の日について

2月22日「猫の日」は、1987年に現在の一般社団法人ペットフード協会と猫の日実行委員会が制定したそうです。2月22日のぞろ目で「にゃん(2)にゃん(2)にゃん(2)」と読む語呂あわせが良く、覚えられやすい日でもあります。

>>参考:東京新聞「きょうは何の日 2月22日 猫の日」

下記のシリーズのブログ記事も合わせてご覧ください。
Twitter企業アカウントの「#猫の日」投稿事例2022

 

2月22日のトレンドワードにラインクインする「猫の日」

昨年と同様に「#猫の日」だけでなく、下記のような猫に関係するワードがトレンド欄に見受けられました。
また「#あなたの猫度診断」など診断テストサイトの結果を投稿する一般ユーザーも多く、猫の日を楽しませるコンテンツで当日はにぎわいました。

・猫の日
・ねこの日
・にゃんにゃんにゃんの日
・あなたの猫度診断
・ネコの日
・本物のネコちゃん
・猫の風上

>>参考:診断ドットコム(@4ndancom)
投稿イメージ:診断ドットコム(@4ndancom)投稿、猫の日の「あなたの猫度診断」結果がでると投稿したくなるコンテンツ

 

Googleの投稿と施策

当日の2023年2月22日、Googleが猫の日にちなんだネットイベントを実施していました。Googleで「猫」と検索すると結果一覧ページに猫の手のアイコンが表示され、クリック(タップ)すると音声も「ニャ」と鳴り同時に猫の手が出てきてペタペタと猫の足跡を残すギミックが公開されていました。
(現在はこの機能は公開されていません。)

>>参考:Google Japan(@googlejapan)
Google検索で「猫」と入力しエンターをクリックすると猫の肉球アイコンが表示されました。Googleがたまに実施するギミックは楽しませてもらっています。

 

アカウント名やプロフィール画像を「猫の日」仕様に変更

・ガーナチョコレート【公式】→ ガーニャチョコレート【公式】

@ghana_recipe
2023/02/22、午前9:29投稿
2023/02/22、午後4:59投稿

菓子メーカーロッテ株式会社のチョコレートブランド、ガーナチョコレート公式Twitterアカウントです。
「猫の日」当日にプロフィール画像を変更し、アカウント名の「ガーナ」を「ガーニャ」に変更していました。またプロフィール画像はロゴに猫の足跡が施されていたシンプルなものですが、猫好きにはすぐわかる工夫だったと思います。
実際には販売しない商品を「#妄想ガーナ」として紹介しています。パッケージだけでなく、投稿された動画では肉球型チョコレートも登場し、実在する商品に見えるものでした。この商品が「ほしい人はリツイート」と一般ユーザーからのエンゲージメントを得られるように、投稿文でも工夫している点なども参考にしたい投稿でした。
投稿イメージ:ガーナチョコレートは昨年も猫の日仕様のプロフィール画面でした。大手企業の参加はとてもSNS担当者にとって心強いです。

・アース製薬株式会社 → ニャース製薬株式会社

@EarthOfficialJP
2023/2/22、午前0:01投稿より
2023/2/22、午前7:02投稿より

衛生薬品メーカー、アース製薬の公式Twitterアカウントです。
「猫の日」当日に、アカウント名の「アース製薬株式会社」を「ニャース製薬株式会社」に変更し、プロフィール画像とカバー画像(ヘッダー画像)も猫デザインに変更していました。通常であれば「おはようございアース」としているところを「おはようございニャース」と猫言葉にしている投稿も「猫の日」を盛り上げる投稿です。
投稿イメージ:アース製薬もプロフィール画面を猫の日仕様に昨年も変更していました。いつも中の人さんが顔文字でいろいろ投稿するのも楽しませていただいてます。

・サッポロポテト公式 → ニャッポロポテト

@CalbeeSapporoCP

菓子メーカー、カルビー株式会社の製品ブランドの一つであるサッポロポテトの公式Twitterアカウントです。
「猫の日」当日には、アカウント名を「サッポロポテト」から「ニャッポロポテト」に変更し、プロフィール画像やカバー画像(ヘッダー画像)も黒い猫のシルエットをあしらったものに変更していました。また、プロフィール欄の自己紹介文にも2/22限定で「ニャッポロポテト」に変身中と告知していました。製品パッケージを猫耳型にした画像を投稿しています。一般ユーザーが気に入ってくれたらリツイートするように投稿文で訴求しています。RTされることで、さらに拡散が進むため「猫の日」の投稿がさらにいろいろなユーザーに表示されることも予想されます。
投稿イメージ:サッポロポテト公式、商品の猫耳加工はとても人気なのでパッケージのある商品をもつメーカーさんにも取り入れていただきたいと思います。

 

公式キャラクターや動物コンテンツを活用

ゲームや映像コンテンツの猫やそれに近い動物などを紹介している企業アカウントも多いです。

・マーベル・スタジオ[公式]

@MarvelStudios_J

マーベルコミック映画制作スタジオの日本公式Twitterアカウントです。
マーベル映画に登場する猫グースを「猫の日」に紹介していました。一般ユーザーからのエンゲージメントを得るために応援メッセージはリプライに送るように訴求しています。
投稿イメージ:マーベルスタジオジャパン、ファンには有名な最強の猫グース。とはいえ主人公ほど注目を浴びないため「猫の日」の投稿には持って来いです。

・Pokémon GO Japan

@PokemonGOAppJP

スマートフォン位置情報ゲームアプリ、ポケモン GOの公式Twitterアカウントです。
ニャビーというポケットモンスターの画像で投稿していました。投稿文にハッシュタグ「#猫あるある」を入れており、猫を飼っている人に起こる「あるあるネタ」のPCの上に寝ているので作業が出来ない様子を紹介しています。
投稿イメージ:ポケモンGo、ゲームの特長としてキャラクターの進化をさせることにフォーカスされますが、最初の可愛らしい状態もいいなと思います。

・名古屋市東山動植物園

@higashiyamapark
2023/2/22、午前11:00投稿より
2023/2/22、午後0:00投稿より
2023/2/22、午後2:00投稿より

名古屋市にある東山動植物園の公式Twitterアカウントです。
コアラや男前ゴリラが話題の動物園ですが、「猫の日」ということでネコ科の動物の紹介を複数投稿していました。Youtubeの動画コンテンツへのリンクを文章内に入れていることで、オウンドメディアの回遊を促している運用も参考にしたい点です。
投稿イメージ:東山動植物園公式、園内では人気の動物や、他の動物園ではパンダが話題なるため、このような「猫の日」にネコ科の動物の紹介に活用されていていいと思いました。

 

商品を猫にしてみた投稿

・ハーゲンダッツ

@Haagen_Dazs_JP

アイスクリームメーカー、ハーゲンダッツジャパンの公式Twitterアカウントです。
商品のフタに猫の耳をつけただけでなく、商品のアイスクリームで猫を作成して可愛らしい画像を投稿していました。
投稿イメージ:ハーゲンダッツ、商品で猫を模るととてもお祭り感が出るのでSNS担当者の方には参考にしてい貰いたい事例の一つです。

紀文【公式】

@kibun_kitchen
2023/02/22、午前6:52投稿より
2023/02/22、午前6:58投稿より

水産練り製品メーカー、株式会社紀文食品の公式Twitterアカウントです。
「猫の日」当日にはアカウント名に猫の足跡の絵文字を入れたり、プロフィール画像のロゴマークの背景に猫の足跡のイラストを挿入していました。アカウント名など変更することを社内でためらわれる場合に、参考にしたい工夫です。また商材のかまぼこで猫を模して可愛らしい飾り切りした画像で投稿していました。
投稿イメージ:紀文食品の公式、プロフィール画面で「猫の日」仕様にしている企業の一つ。アカウント名に絵文字で動物の足跡をいれたり、ロゴの背景に猫の足跡を入れるなどなど、商品を得るのも大変だと思いますがSNS運用担当者としてはこのくらいしたいものです。

 

TwitterでのUGCイベントを実施

・キッコーマンです。→キッコーにゃんです。

@kikkoman_desu
2023/02/22 、午前9:30投稿より
2023/02/22 、午前11:00投稿より

醤油メーカー、キッコーマン株式会社の公式Twitterアカウントです。
「猫の日」当日には、アカウント名を「キッコーマンです。」から「キッコーニャンです。」に変更し、プロフィール画像に猫の足跡を付け、カバー画像(ヘッダー画像)も変更していました。ハッシュタグ「#猫の写真へたくそ選手権」を付けて上手く撮影できなかった飼い猫の写真の投稿を募りました。一般ユーザーの過去に撮った渾身の面白い写真が投稿されるUGCイベントとなっていました。
投稿イメージ:キッコーマン、おしゃれに撮れた猫の写真よりもヘタクソな写真が多いはず、笑える企画だと思います。

下記のシリーズのブログ記事も合わせてご覧ください。
UGCを取り入れたSNSキャンペーンのメリットと事例解説(Twitter、Instagram)

 

猫に関連した商品を紹介

・丸善ジュンク堂書店劇場

@junkudo_net
2023/02/22 、午前0:02投稿より
2023/2/22 、午前7:02投稿より
2023/2/22 、午前1:22投稿より
2023/2/22、午前11:22投稿より

大手書店企業、丸善ジュンク堂書店の公式Twitterアカウントです。
公式アカウントの(@maruzeninfo)とは別に書籍を紹介しているアカウントです。2/22に日付が変わった深夜から投稿をスタートしていました。猫を題材にしている本を「猫の日」にちなんで22冊紹介していました。

投稿イメージ:丸善ジュンク堂書店劇場、通常の投稿でも書籍の紹介を【気になる本】として投稿したり、ネットイベントなども盛んに運用されています。本選びの参考になる運用で、むずかしい本だけでなく猫にまつわる本の紹介は楽しませていただきました。

 

猫の日にちなんだ投稿

・マクドナルド

@McDonaldsJapan

ファーストフードチェーン、マクドナルドの公式Twitterアカウントです。
期間限定商品を猫の形にした「ねこ型チュロス」の画像で投稿していました。実際には販売されていないのですが、リプライでメニュー化してほしいという一般ユーザーからのコメントが見受けられました。。
投稿イメージ:マクドナルド、期間限定のひとくちチュロスの告知もあわせて猫型にしたチュロスで投稿していましたね、プロフィール画面など変更せずとも猫の日投稿がオシャレだと「いいね」1万越えするというマンモスアカウントのすごさを感じました。

・キユーピー公式

@kewpie_official

調味料・食品メーカー、キユーピー株式会社の公式Twitterアカウントです。
フライパンにマヨネーズで猫の足跡を描いた画像を投稿していました。シンプルな投稿ですが通常の投稿が料理レシピでにぎやかなので、逆に目立つ投稿だったと思います。
投稿イメージ:キユーピー、憶測ではありますが、食品と猫を並べてはいけないレギュレーションがある企業もあるため、実は猫の日などの動物ネタに苦労する企業アカウントがあると思います。こちらの投稿のように動物の画像やイラストが無くてもシンプルかつ可愛い投稿は参考にしたいと思いました。

・バーミヤン 【公式】

@bamiyan_CP

中華料理のファミリーレストランチェーン、バーミヤンの公式Twitterアカウントです。
メニューに猫をしのばせた画像を投稿していました。合計23匹いるそうで、見つけたユーザーはリツイートしようと訴求していました。猫を見つけるために画像をタップし拡大表示することを想定し、エンゲージメント率が上がる対策もしているので参考にしたい事例です。
投稿イメージ:バーミヤン、ついつい猫を探すために画像を拡大していました。企画も楽しい上にエンゲージメント率対策にもぜひ参考したい企画でした。

・ニッカウヰスキー【公式】

@nikka_jp

酒造メーカー、ニッカウヰスキー株式会社の公式Twitterアカウントです。
絵本のようなイラスト入りの画像で、ウイスキーにまつわる猫の逸話を紹介しています。
投稿イメージ:ニッカウヰスキー【公式】、商品自体が大人向けであり歴史があるため、オシャレなイラストでの投稿とバックストーリーのある内容も素敵でした。ウイスキーの商品イメージとは別にTwitterではメニュー紹介などカジュアルにしているのもSNSユーザー層にフィットする運用です。

・トンボ鉛筆【公式】

@tombowpencil

文房具メーカー、トンボ鉛筆の公式Twitterアカウントです。
修正テープの丸い形をいかして、商材の筆記用具でイラストを加えた画像を投稿しています。猫のイラストが可愛らしい投稿です
投稿イメージ:トンボ鉛筆、普段の投稿でも商品をつかったイラストの描き方や商品のラインアップにあわせたTipsを投稿されています。猫の日の投稿は真似したくなる付けたし猫イラストでした。

・キッコーマン豆乳 公式

@kikkoman_tounyu

調味料・加工食品メーカー、キッコーマンソイフーズ株式会社の公式Twitterアカウントです。
文章ではなく絵文字で猫の足跡をイメージした内容で投稿していました。猫耳などをつけた商品とリアルな猫を画角に入れた画像で投稿しています。
投稿イメージ:キッコーマン豆乳、猫と猫を模した商品パッケージと準備が実はたいへんな猫の日投稿、さらに投稿文を顔文字のように猫の足跡に。

 

リアルイベントを実施

・FUN!TOKYO!【JR東日本 公式】

@JR_TOKAITOURS

JR東日本の観光・イベント情報などを発信する公式Twitterアカウントです。
駅員のみなんさんが、駅の構内に猫のイラストを222点描いたリアルイベントが投稿されていました。実際に駅を利用する方にとっても楽しい手作りイベントです。当日は映えスポットとなることも想定してのきかくだったと思います。
投稿イメージ:FUN!TOKYO!【JR東日本 公式】、猫の日に合わせて映えスポットを手作りしているイベントはInstagramに向いていると思いました。Twitterにも一般ユーザーからの投稿が見られました。ある意味、UGCが増える企画でもあります。

・じゃらん〈公式〉

@jalannet

株式会社リクルートが発行する旅行専門情報雑誌・Webサイトの公式Twitterアカウントです。
「猫の日」当日に、東京駅で公式キャラクターの猫「にゃらん」が表紙のミニ冊子を無料配布するイベントを実施していました。「今日は何の日」にちなんだ記念品などをプレゼントするイベントの事例として参考にしたいところです。
投稿イメージ:じゃらん、公式キャラクターの「にゃらん」のミニ冊子配布が平日だったことが悔やまれるイベントですね。

・SUNTORY(サントリー)

@suntory
2023/02/22、午前0:00投稿より
2023/02/22、午前10:14投稿より

飲料製品の販売・メーカー、サントリーの公式Twitterアカウントです。
「猫の日」当日に、ボタンが猫の肉球型になっている自販機をお台場に設置しました。限定で222名が利用できるというイベントでした。一般ユーザーからリプライで動物園などに設置してほしいというコメントも寄せられるなど話題になっていました。
投稿イメージ:SUNTORY(サントリー)、自販機のボタンが猫の肉球デザインのもが設置されたのが平日だったことが本当に残念でした。また終日実施していまいたいところですが、222名だけの参加とうのがイキだなともいました。

 

猫のことを考えた活動

・BSテレ東【明日は何の日?】BS7ch

@BS7ch_PR

BSデジタル放送局、株式会社BSテレビ東京の公式Twitterアカウントです。
「猫の日」当日は猫についての番組を終日放送するなど猫一色だったようです。Twitterのプロフィール画像やカバー画像(ヘッダー画像)も変更し盛り上げていました。Twitterでは該当の投稿をリツイートするだけで犬猫保護団体への募金となる「#猫のことちゃんと考える キャンペーン」を実施していました。
投稿イメージ:BSテレ東京、猫の日に動物愛護など考える企画はオンライン番組など配信していた企業もありましが、テレビとSNSを同時に猫の日に特化していたことがマスメディアのすごさを感じました。また参加する方法が簡単だったので参考にしたい募金キャンペーンの事例だったと思います。

 

まとめ:「猫の日」の企業アカウントの投稿と工夫について

2023年も「猫の日」に多くの企業アカウントや一般ユーザーが猫に関する投稿をしていました。今回は下記のような工夫やエンゲージメント対策が見受けられました。

アカウント名が変えられないとしても、絵文字などを加える。

特別な日とはいえアカウント名を変更することは、社内でも承認が得られづらい場合、アカウント名に猫の絵文字を加えているなどで工夫。
※参考例:紀文【公式】(@kibun_kitchen)

エンゲージメント率の対策(画像タップ、RT)

「猫の日」のハッシュタグ検索などで多くの方にリーチし閲覧してもらうことで、インプレッション数が多くなるため、エンゲージメント率が下がる傾向にあります。
そのため、「いいね」やリツイートやリプライによるコメントを得られる内容で投稿している企業アカウントが増えていました。

<対応策>

・存在しない猫グッズ画像

欲しいと思ったら「いいね」してねとリアクションを訴求する。

・自宅の猫の写真を募る

自慢の猫のベストショットや、ブサイク写真をリプライしてもらう。

・画像を拡大させる施策

投稿する画像内に猫をいれたり、間違い探し画像にすることでユーザーに画像をタップさせる

今年もたくさんの企業アカウントの「猫の日」投稿で楽しませていただきました。

 

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