2016年にストーリーズ機能がローンチされてから、徐々にスタンプやGIFスタンプなどが増え、24時間以内に消える投稿として気軽に使われています。そこで今回は、閲覧するユーザーが反応しやすいスタンプを活用している企業アカウント事例とその意味をご紹介します。

画像タイトル:コンテンツ感をアップ!企業アカウントが使えるInstagram(インスタグラム)機能

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2016年〜2018年にかけてInstagram(インスタグラム)は新機能の実装とバージョンアップが繰り返されました。中でもストーリーズ、ハイライト機能、ショッピング機能など、企業アカウントが活用できる機能などを基本機能も振り返りつつ事例と併せながら紹介しています。

< 目次 >
あらためてInstagramのストーリーズとは
ストーリーズで出来ること
ストーリーズの掲載場所
ストーリーズのアルゴリズム対策
・アルゴリズムとは
・ストーリーズをより表示されるようにするには
・関心や関係度を測る指標となるシグナルは閲覧者からのリアクション(エンゲージメント)
スタンプを活用している企業アカウントの投稿
・「アンケート」スタンプ
・「クイズ」スタンプ
・「リンク」スタンプ
・「絵文字スライダー」スタンプ
・「絵文字リアクション」スタンプ
・「ハッシュタグ」スタンプ
・「質問」スタンプ
・「場所」スタンプ
まとめ:ストーリーズにスタンプを活用しよう
・アクションしやすいストーリーズにする「スタンプ」
・閲覧者はストーリーズを見入ってしまう。

 

■あらためてInstagramのストーリーズとは

「ストーリー」と言われる場合もありますが「ストーリーズ」が正式名称です。
2016年に機能が公開されたストーリーズは、フルスクリーンで表示される投稿形式で、投稿後24時間で表示されなくなります。ハイライト機能があるのでプロフィール画面にアーカイブとして、24時間後でも掲載が可能です。
またMeta社の2018年調査によると、日本のデイリーアクティブアカウントの70%がストーリーズを利用していると発表されています。

>>参考:Meta_Newsroom:3300万を突破(2019年3月時点)したことを発表しました。

 

■ストーリーズで出来ること

ストーリーズ投稿で出来ることは下記となります。

  • 1投稿で画像は6枚まで可能。
  • 動画は60秒のものが投稿できる。
  • 「スタンプ」や「テキスト」などで投稿画像や映像を装飾できる。
  • アカウントが非公開設定の場合、ストーリーを閲覧できるのはフォロワーのみ。

 

■ストーリーズの掲載場所

ストーリーズは閲覧者のフィード画面の上部に掲載されます。ハイライトは各アカウントのプロフィール画面に掲載されます。ストーリーズは左側に表示されているものが、閲覧者にとって興味関心があり投稿者との親密度が高いとされています。

>>参考:Instagramについて :Instagramストーリーズ

 

■ストーリーズのアルゴリズム対策

・アルゴリズムとは

全ての投稿が閲覧するユーザーにとって関連性や興味関心が高いものかを、Instagram社が判断するためのシステムです。「いいね」などの閲覧者によるリアクションは「シグナル」とされ評価基準となり、投稿がランク付けされているそうです。

>>参考:Instagram for Creators_Instagramのアルゴリズムのしくみと、ランキングに与える影響について

画像タイトル:Instagram(インスタブラム)のアルゴリズム対策をしている投稿事例

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Instagramのアルゴリズム対策をしている投稿事例
Instagramストーリーズで基本的な「スタンプ」を活用して、ユーザーがリアクションする工夫をすることでエンゲージメントを上げる対策になります。ストーリーズをさらに効果的に活用している企業アカウントの投稿事例にあわせて、基本的な「スタンプ」をご紹介します。

・ストーリーズをより表示されるようにするには

  1. 閲覧者がフォローしているアカウントや、フォローしているハッシュタグでの投稿が優先的に表示される(広告などをのぞく)。
  2. 閲覧者によるエンゲージメント(リアクション)が過去に発生しているほど優位になる。(いいね、コメント投稿など)
  3. 短期間に連続して投稿しても表示されないため、投稿者は大量投稿には注意する。

・関心や関係度を測る指標(シグナル)は閲覧者からのリアクション(エンゲージメント)が重要となる。

閲覧者からストーリーズに「いいね」や、コメントや画像をタップするなどのアクション(エンゲージメント)を得られる投稿が必要となります。
そこで、リアクションしやすくなるように「スタンプ」などで工夫することをお勧めします。

>>参考:Instagramについて_Instagramの仕組みを解き明かす By Adam Mosseri氏

 

■スタンプを活用している企業アカウントの投

スタンプには多くの種類がありますが、スタンプの設定画面の冒頭に表示される基本的なスタンプを活用して、閲覧ユーザーからリアクションを得られるようなストーリーズ投稿をしている事例を紹介します。

・「アンケート」スタンプ

ストーリーズで簡単なアンケートの実施が可能になります。閲覧したユーザーがタップすると、すぐに現時点での回答の傾向が何パーセントか表示されます。アンケートは結果もデータとして興味深いものとなるので、多くの企業アカウントが活用しているようです

>>参考:HIS Japan
@his_japan
2024/3/25フィード投稿
旅行代理店、エイチ・アイ・エスの公式Instagramアカウントです。
こちらのストーリーズでは、最新のフィード投稿の内容を紹介しつつアンケートスタンプを入れていました。いなべ市農業公園にある梅林公園に行ったことがあるかをアンケートしています。
選択肢に「行ってみたい」を入れていることで、閲覧したユーザーが参加しやすく好意的な回答ができることは参考にしたいところです。

・「クイズ」スタンプ

クイズの質問パートと回答パートが設定でき、閲覧したユーザーがタップするだけでクイズに参加できます。

>>参考:ニトリ
@nitori_official
家具およびインテリア用品の販売・メーカー、ニトリの公式Instagramアカウントです。
こちらのストーリーズでは「クイズ」スタンプを活用して新商品を紹介していました。クイズに参加したくなる大きく見やすいレイアウトはストーリーズ作成のポイントだと思います。
また、最後の画面で正解を伝え、「リンク」スタンプでWebサイトに誘導していました。新商品に興味が沸いたユーザーの訴求対応となるので参考にしたいストーリーズの画面遷移です。

・「リンク」スタンプ

Instagramは通常のフィード投稿ではリンク設定ができないため、ストーリーズの「リンク」スタンプは外部のWebサイトや他者ユーザーのアカウントなどへリンク設定ができるので拡散に活用したいところです。また、リンクするテキスト部分もカスタマイズができるので、内容に合わせて調整できます。

>>参考:ORBIS(オルビス)
@orbis_jp
2024/3/25フィード投稿
化粧品メーカー、ORBIS(オルビス)の公式Instagramアカウントです。
フィード投稿と併せてストーリーズも同じ商品の投稿をしました。もともとのクリエイティブがスタイリッシュなせいかストーリーズもデザインが伝わるようなレイアウトです。「リンク」スタンプでWebサイトへのリンクが2か所ありますが、最下部の「商品の詳細はこちら」が目立ちタップしやすい大きさにしていることろはレイアウトの参考になります。

・「絵文字スライダー」スタンプ

閲覧したユーザーが、絵文字の部分をスライドして意思表示できるスタンプです。絵文字の部分は顔のタイプのものなどに変更も可能です。

>>参考:UNIQLO(ユニクロ) 
@uniqlo_jp
アパレル製造・小売ブランド、ユニクロの日本公式Instagramアカウントです。
実際にモデルが商品を試着した動画をストーリーズで投稿していました。試着した2つの商品の比較紹介だけでなく、スタンプを活用して「どっちがすき?」とユーザーに向けてライトな質問をしていました。
閲覧したユーザーは深く考えずにスライドを移動させるだけの返答になり、絵文字も可愛らしいので反応しやすいスタンプです。

・「絵文字リアクション」スタンプ

絵文字の部分を閲覧するユーザーがタップすると、画面下部から設定した絵文字がどんどん浮かび上がって来るスタンプです。画面がにぎやかになりユーザーが楽しめるスタンプの一つです。絵文字は設定時にいろいろな絵文字に設定できるので内容にあわせてアレンジが可能です。

>>参考:キッコーマン豆乳 
@kikkoman_tounyu
2024/3/25フィード投稿
調味料、加工食品、キッコーマンの商品ブランド「キッコーマン豆乳」の公式Instagramアカウントです。
新商品の紹介をフィード投稿とストーリーズで投稿していました。こちらのストーリーズでは、閲覧しているユーザーに分かりやすく「気になる人はTAP」と表示が入れてあり、タップしやすいフローになっていました。

・「ハッシュタグ」スタンプ

フィード投稿と同じように#ハッシュタグのハイパーリンク機能が設定できるスタンプです。「ハッシュタグ」スタンプをタップすると、そのハッシュタグで投稿されている多くの投稿が検索表示されます。
UGC施策など実施している際に告知をするストーリーズで「ハッシュタグ」スタンプを活用するのもお勧めです。

下記の関連ブログもぜひご覧ください。
SNSマーケティング施策「UGCとは」活用事例解説

>>参考:とらや 
@toraya.confectionery
2024/3/26フィード投稿
設立1974年の老舗和菓子メーカー、株式会社虎屋のブランド「とらや」の公式Instagramアカウントです。
「#とらやとお花見」をキャプション文につけて「とやら」のお菓子とお花見の写真を投稿してもらうUGC施策の告知がストーリーズで投稿されていました。
「ハッシュタグ」スタンプをタップすると、指定のハッシュタグを付けている投稿が集約され検索表示されるので、他のユーザーによる春らしい景色と和菓子の写真での投稿が閲覧できるので盛り上ります。

・「質問」スタンプ

質問を投げかけ、回答コメントをユーザーに入力してもらえるスタンプです。画面下部にあるInstagramのコメント投稿機能を使わずに、このスタンプから入力してもらう機能です。

>>参考:リケンのノンオイル 
@riken_tensai
調味料・加工食品メーカー、理研ビタミン株式会社のブランド「リケンのノンオイル「天才調味料」」の公式Instagramアカウントです。
「質問」スタンプを活用してユーザーとのコミュニケーションを図っていました。前回のストーリーズの「質問」スタンプで得られた声をまとめてご紹介する画像もあり、コメントを入力すると見てもらっているというイメージも沸く構成になっていました。ぜひ「質問」スタンプを使う予定の企業アカウントは参考にして欲しい投稿です。

・「場所」スタンプ

店舗やイベントなどの場所を紹介するのに便利です。タップすると地図情報が表示されるので興味のあるユーザーの行動を促進するチャンスになるスタンプです。

>>参考:渋谷スカイ 
@shibuya_sky
渋谷の超高層ビル、渋谷スクランブルスクエアの45階の展望台の公式Instagramアカウントです。
投稿されたストーリーズは写真がメインで、ここはどこだろうと期待感を煽るレイアウトで、下部に配置された「場所」スタンプをタップすると地図画面になり、加えてその周辺情報に関連した他者の投稿も一緒に表示されました。

 

■まとめ:ストーリーズにスタンプを活用しよう

今回はストーリーズの基本的なスタンプとスタンプを活用している企業アカウントの投稿を紹介しました。傾向としては下記のようなポイントが見えてきました。

・短時間で理解しやすいレイアウト

どのような情報を発信しているのか分かりやすいレイアウト(ユーザーインターフェース)にしている。

・アクションしやすい「スタンプ」を使う

他にも基本のスタンプはあるのですが、閲覧者したユーザーが簡単に反応できるものを活用している企業が多かったように思います。また、活用することでコンテンツ感がアップするので興味が沸いてくる内容になっていました。

・閲覧者はストーリーズを見入ってしまう

ストーリーズも通常のフィード投稿と同じように、閲覧ユーザーは画面下部にあるコメントや「いいね」入力機能から反応できるのですが、ストーリーズの内容を見入ってしまうためリアクション(エンゲージメント)が伸び悩む傾向があるようです。閲覧したユーザーがコンテンツを観たままの状態で、すぐにリアクション(エンゲージメント)がしやすいスタンプの活用をおすすめします。

 

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