SNSマーケティングで欠かせないポイントの一つは、そのアカウントや注力している商材が認知されることです。 そのため、多くの企業アカウントが認知度を上げるため、SNSキャンペーンを実施しています。

そこで、今回はSNS(プラットフォーム)の中でも盛んにキャペーンが実施されているTwitterに注目し、事例を参考にTwitterキャンペーンのメリットやスタイルなど確認したいと思います。

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Twitterキャンペーン支援サービス

Twitterキャンペーンを実施するにあたり、どのようなキャンペーンスタイルがあるのか、また何をしたらいいのか、ご不明点があると思います。
弊社でご提案している基本的なTwitter上で展開できるキャンペーンスタイルの一部と、キャペーン事務局における業務内容をご紹介しております。

< 目次 >
・国内のTwitter利用状況
・Twitterキャンペーン実施のメリット
・2019年夏Twitterキャンペーン事例
・まとめ:準備が簡単なTwitterキャンペーン!#ハッシュタグキャペーンはポイント

国内のTwitter利用状況

2018年10月にTwitter社の発表によると、月間アクティブユーザー数は4,500万人に達し、多くのユーザーを抱えるSNSとなりました。
一方で、LINEの月間アクティブユーザー数8,000万人(参照元:2019年12月期第1四半期 決算説明会)が、国内SNSユーザー数では1位ではありますが、LINEは連絡ツールとしての利用がメインとされている点を鑑みて、Twitterが日本国内では一番利用されていることになります。

なぜ?!日本人のTwitter利用が伸びたのか。

・ガラケーがインターネット普及を高めた過去

諸説ありますが、海外ではPCによるインターネット利用が多かった90年代に、日本はフィーチャーフォン(ガラケー)でのインターネット利用が伸びたため、早い段階で携帯電話での情報収集が文化的に身に付いたバックグラウンドがあります。

・匿名性(匿名でのアカウント開設が可能)

実名によるFacebookと違い、匿名であるため分身であるアカウントでの投稿がセキュリティ感とプライベート感があり支持されたようです。

・文字数が少なくとも漢字などで表現が豊かに

日本語は文字数が少なくても漢字による表現が豊かなため、文字数の制限は影響が少なかったとされています。

・すき間時間にスマホをチェックする(電車移動など)

日本は通勤時間が長く、また混み合う電車の中での極小スペースで、新聞や本を読むよりもスマートフォンへ利用が流れ、かつ短時間で見やすく楽しめるスマホゲームや、ネットニュースアアプリが好まれ、SNSではタイムリーにツイートが流れて表示されるためスクロールだけで利用できるTwitterへの利用がナチュラルに進んだとされています。

>>参考:
Twitter’s Top 5 Accounts Are All in Japan — Here’s Why

 

ユーザー数も多く、利用時間も増えつつあるTwitterで、自社アカウントの認知に繋がるキャンペーンを実施するにあたり、Twitterキャンペーンのメリットについて確認しましょう。

Twitterキャンペーン実施のメリット

2次拡散を狙える

Twitterの特徴であるリツイート機能は、他SNSよりも拡散性があり、貴社アカウントで発信した投稿を、リツイートされることでさらに、フォロワー以外のユーザーへリーチするため拡散に繋がる可能性が高くなります。
この拡散性を活かしているのが「フォロー&リツイート」キャンペーンです。

ユーザーが参加しやすいスタイルが多い

上段のとおり、「フォロー&リツイート」は参加権利は「フォロー」して、そのキャンペーンの投稿を「リツイート」するだけで参加完了なので分かり易いスタイルがメインとなります。まさにフォロワー増強施策です。

もし、貴社アカウント(もしくは商材)のコアなファンに参加してもらいたい場合は、「#ハッシュタグ」キャンペーンにし、何かお題(テーマ)に沿ったリツイートをしてもらうなど、参加にひと手間あることで参加ハードルを変える企画も可能です。

キャンペーンの準備が簡単なTwitter 

最低限準備する項目は下記の通りです。キャペーン詳細を掲載するWebページ制作の依頼などは時間がかかるため、スケジュール調整にご注意ください。

 <実施に必要な主な作業>
・キャンペーン紹介Webページ
・プレゼント(賞品)
・実施における#ハッシュタグ(※ #ハッシュタグキャンペーンの場合)
・概要策定(実施期間、上記内容など)
・プレゼントの抽選・配送

では早速、この夏、実施されているTwitterキャペーン事例を確認してまいりましょう。

2019年夏Twitterキャンペーン事例

■飲料系

キリン 世界のKitchenから

@kitchen_team
・フォロー&リツイートキャンペーン
・ハッシュタグキャンペーン

キリン、ソフトドリンクの「世界のkitchenから」のブランド公式アカウントです。
主力商材のドリンクの認知拡散をねらったフォロー&リツイートキャンペーンです。リツイートする際に「#おいしく熱中症対策」という#ハッシュタグを加えて投稿するのが応募の必須条件です。

ソフトドリンクは、その日の気分や季節にも影響されるため、キャンペーンで拡散されることで、そのキャンペーンのリツイートを閲覧した潜在的ユーザーの商材への興味をそそることにもなり、すでに広告になります。
また当選者がお試しで試飲することで、感想を投稿されることもあるので、UGCを生みだしてもらうことになります。

キャンペーンのポイントである、#ハッシュタグを季節のイメージに合わせたものにし、商材の拡散と、運営側の集計をしやすくなるメリットとなっています。

事例イメージ:ソルティライチ

コカ・コーラ ジャパン  い・ろ・は・す

@ILOHAS
・フォロー&リツイートキャンペーン
・ハッシュタグキャンペーン
・カンバセーショナルカード利用

コカ・コーラのミネラルウォーター「い・ろ・は・す」ブランド公式サイトです。
ミネラルウォーターで、新しいフレーバー付きの新商品の認知度アップに特化したキャンペーンです。
カンバセーショナルカードを利用しているので、参加者は投票するほうの#ハッシュタグが設定されたボタンをタップすることで、リツイート内容が設定されているため、入力の手間も省けて参加しやすく設定されています。

事例イメージ:い・ろ・は・す

 

■スナック系

コイケヤ【公式】

@koikeya_cp
・フォロー&リツイートキャンペーン
・テーマ#ハッシュタグあり

スナックメーカー、コイケヤの公式アカウントです。
こちらのキャンペーンは他社とのコラボ企画となっており、以前キッコーマンが、めんつゆレシピを紹介したメニューの「 コ悪魔のめん」の派生キャンペーンとなっています。
中華麺とポテトチップスのB級グルメレシピがTwitter上で知られたことで、この賞品(めんつゆと、ポテトチップス)をプレゼントするキャンペーンに至ったようです。また、当選者は「 コ悪魔のめん」を料理し改めてTwitterに料理した内容を報告するというUGCの流れを見込んだ企画です。

事例イメージ:コイケヤ

ロッテ ガーナチョコレート

@ghana_recipe
・写真投稿キャンペーン
・テーマ#ハッシュタグあり
・InstagramとTwitterの同時開催

ロッテのガーナチョコレートのブランド公式アカウントです。
通常のフォロー&リツイートキャンペーンとは違い、ガーナチョコレートで作った手作りスイーツ画像を投稿することが参加資格となります。そのため、商材のファンが多く参加することになるため、ユーザー層とその反応を確認できるキャンペーン企画となっています。
また、写真投稿が増え、お菓子作り自慢の一般ユーザーからの投稿は、TwitterやInstagramでは好意的に受け入れられるコンテツとなりUGCを増やすことのできるキャンペーンとなります。

事例イメージ:ロッテガーナチョコレート

 

■日用品・家電系

旭化成ホームプロダクツ ZipLoc

@ahp_jp
・フォロー&リツイートキャンペーン
・カンバセーショナルカード

旭化成の公式アカウントです。普段の運用は、商材の紹介やマスコットキャラクター(ゆるキャラ)の投稿など消費者向けの投稿がされています。
食料保存のZipLoc(ジップロック)には料理や食料保存だけではない利用方法があると、多くの一般ユーザー(主婦・ミニマリスト)がSNS上で紹介することが多くなり、そのトレンドをさらに盛り上げるキャンペーンになっています。

夏休みの旅行前Tipsとして知っておきたいZipLoc(ジップロック)の使い方を紹介しつつ、カンバセーショナルカードで選択肢として選べるようになっています。
カンバセーショナルカードをタップしたままで、リツイートしてほしい内容が設定されているのでリツイートの際に参加者はとても気軽に応募できます。

事例イメージ:ジプロック、Ziploc

Panasonic Beauty

@PanasonicBeauty
・フォロー&リツイートキャンペーン
・テーマ#ハッシュタグあり
・期間中、複数回参加OK
(※40日間、連続40リツイート参加OK)

パナソニックの女性向け美容家電ブランドの公式アカウントです。
新しいドライヤーの発売日までのカウントダウン企画で、連日キャペーン紹介の投稿がされ、 その投稿を、応募したいユーザーは毎日リツイートするという、参加者にも少しハードルが上がるタイプのキャペーンです。
実際の商材であるドライヤーよりも高価なヘアブラシをプレゼントする点は、女性ユーザーの興味関心を引くキャンペーン賞品の設定だと思います。

事例イメージ:Panasonic Beauty

 

■オリンピック系

JTBスポーツ

@JTB_sports
・フォロー&リツイートキャンペーン

旅行会社JTBのスポーツツアー観戦を紹介する公式アカウントです。
まだ発表されていないオリンピックの日本代表選手団公式スポーツウェアの、レプリカ商品がプレゼントとなると関心も高く、来年の東京2020オリンピックを盛り上げるキャンペーン企画です。また、こちらのスポーツ観戦専用アカウントの認知度を上げるための目的もあるキャンペーンです。

事例イメージ:JTBスポーツ

味の素 味の素パーク

@AJINOMOTOPARK
・写真投稿キャンペーン
・テーマ#ハッシュタグを付けて写真を投稿
・LINE、Twitter、Instagramで同時開催

味の素の公式アカウントです。通常は商材を使った料理レシピなどを投稿しています。 キャンペーン期間中、ご自宅で作った汁ものの写真と部活でがんばる学生に向けたメッセージををLINE、Twitter、またはInstagramのいずれかで投稿すると応募できるキャンペーンです。

賞品がオリンピックらしく、かつ贅沢にも味の素が契約する有名トップアスリートと一緒に「勝ち飯」メニューが食べられる「プレミアム交流会」に招待されるという企画です。
写真投稿による応募は、ひと手間かける参加するスタイルとなり、商材の既存ファンや、今回のトップアスリートのファンが、特に参加されるものとなります。
食育を兼ねた企画でもあり、一般ユーザーによる写真投稿で、こちらのキャンペーンもUGCが狙えるスタイルです。

事例イメージ:味の素パーク

 

■出版系

小学館 大辞泉編集部

@info_dai_jisen
・フォロー&リツイートキャンペーン
・ハッシュタグキャンペーン

小学館の国語辞書「大辞泉」の公式アカウントです。
このキャンペーンは月ごとに締め切りがあり、各月の収録候補となる言葉を選定し発表します。キャンペーンは2019年5月18日(土)~11月17日(日)に開催され長期間となっています。
また、選ばれた単語は2019年11月末に「大辞泉が選ぶ新語大賞」で発表され、2020年4月の改訂時に「大辞泉」デジタル版に収録されるそうです。
プレゼントはAmazonギフト券ですが、自身が送った単語が辞書に載るという名誉あるキャンペーンは、かなり文化的で興味深い企画だと思います。

事例イメージ:小学館 大辞泉編集部

 

まとめ:準備が簡単なTwitterキャンペーン!#ハッシュタグキャペーンはポイント

Twitterキャンペーンで、主流のフォロワー&リツイートキャンペーンの企画をするのでれば、#ハッシュタグで話題になることも可能ですし、応募参加者の高揚感はもちろん。キャンペーン担当者が参加者を検索しやすくなるため、双方にプラスになるため、キャンペーン企画の際には#ハッシュタグの策定をタスクに加えてることをお勧めします。

 

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