さらなる認知や情報拡散を強化するため、公式アカウント運用にSNS広告を取り入れようと計画されているSNS担当者の方も多いと思います。 しかし、SNS(プラットフォーム)ごとに広告の種類や設定方法があるため、計画しづらいのも事実です。
そこで、今回はTwitter広告の基本と、Twitterカードについて事例を交えてご紹介したいと思います。

下記のシリーズのブログ記事も合わせてご覧ください。
関連記事: Twitter広告でさらに拡散!ターゲット設定は9つ

< 目次 >
・Twitter広告の掲載場所
・Twitter広告の種類は3つ(掲載場所)
・Twitter広告の目的は7つの選択肢(キャンペーンの目的)
・投稿スタイルについて
・Twitterカード(ツイッターカード)について
・Twitterカードを使用するにはWebサイトの側にも準備が必要
・まとめ:Twitter広告の基本!掲載場所、目的を決定し、クリエイティブの準備を忘れずに!

 

Twitterの→どの場所に掲載して→どのような目的で→どのように投稿するかを決定するため、 設定の詳細を確認してまいりましょう。

Twitter広告の掲載場所

普段利用しているTwitter画面の、どのエリアに広告が表示されるかを改めて確認してまいりましょう。

TwitterのPC画面

  • 「プロモツイート」は、
    ユーザーのホーム画面中央のタイムラインに、他の一般ツイートと同じ様に表示されます。
  • 「プロモトレンド」は、
    左サイドのプロフィール下部にある、話題になっている#ハッシュタグや、 キーワードが一覧化されている「おすすめトレンド」エリアの最上部に掲載されます。
  • 「プロモユーザー」は、
    ユーザーのホーム画面の右画面に、そのユーザーがフォローしているアカウントなどを目安に、興味を持たれるような関連アカウントを提案するエリアに表示されます。

TwitterのPC画面イメージ

スマートフォン画面

  • 「プロモツイート」は、
    Twitterのアプリをタップすると最初に表示されるタイムライン画面に掲出されます。
  • 「プロモトレンド」は、
    画面の下部の虫眼鏡アイコンをタップすると、ユーザーの関心にあわせたトピックスがまとめて表示される画面になり、最初の表示エリア「おすすめトレンド」に表示され、上から2番目に掲出されます。
  • 「プロモユーザー」は、
    タイムラインや、別ユーザーのホームへアクセスすると、そのアカウントと類似したお勧めのアカウントが「おすすめアカウント」エリアに表示されます。

Twitterのスマートフォン画面イメージ

Twitter広告の種類は3つ(掲載場所)

上段で触れたとおり、Twitter広告には「プロモツイート」「プロモトレンド」「プロモアカウント」の3種類あります。

広告の種類といっても掲載場所のパターンを指します。 貴社のSNSマーケティングフェーズによっても違うため、広告導入前に掲載する場所の特徴とメリットを確認しましょう。

1:プロモツイート

メリット

指定したターゲット層である一般ユーザーのタイムラインに自然に掲載されるので、フォロワーではないユーザーへの認知となり、また「いいね」などのエンゲージメントを得るにはとても有効です。

※プロモツイートの掲載イメージ 2019/03/26時点 
【エプソン販売】写真通信 @epson_photo_jp
イメージ画像:プロモツイート事例【エプソン販売】写真通信

2:プロモトレンド

メリット

「おすすめトレンド」に、#(ハッシュタグ)や、キーワードで、話題になっているものが一覧になっているため、一般ユーザーが特に注目するエリアとなります。 プロモーションと表示されるものの、その一覧のトップに掲出され、貴社が希望する#(ハッシュタグ)の拡散にお勧めです。

特徴としては、国内すべてのTwitterユーザーが配信対象となり、 一覧の1枠のため1日1社が使用可能です。 また、その「プロモトレンド」のキーワードをタップすると、キーワードに関連した全てのツイートが検索結果として表示され、一般ユーザーのツイートなど盛り上がりもチェックできます。

※プロモトレンドの掲載イメージ 2019/03/26時点
おすすめトレンドエリア
イメージ画像:おすすめトレンドエリア例

3:プロモアカウント

メリット

貴社アカウントと類似したアカウントをフォローしているユーザーをターゲットに設定できるため、まだ貴社アカウントを知らないユーザーに有効です。 また、ユーザーがTwitterで検索した際に、検索結果と併せて「おすすめユーザー」エリアに表示されるためアカウントを認識してもらえるチャンスとなります。

※プロモアカウントの掲載イメージ 2019/03/26時点 
おすすめユーザー エリア
イメージ画像:おすすめユーザーエリア

>>参考:Twitter Japan
プロモツイートとは何ですか?
プロモトレンドとは何ですか?
プロモアカウントとは何ですか?

Twitter広告の目的は7つの選択肢(キャンペーンの目的)

Twitter社では広告のことを「キャンペーン」といいます。
上記の、広告の掲出場所を選び、さらにその広告(キャンペーン)の具体的な目的を選ぶことになるので、SNS運用担当者は、広告の策定内容として忘れないようにしましょう。
また、7つの中から選ぶというこうことで、意思決定しやすいのもTwitter広告の利点です。

(1)フォロワー

貴社アカウントへのフォロワー獲得が目的。
フォロワーになってもらうことで、今後は直接タイムラインに表示されることになります。また、そのユーザーのフォロワーにさらに拡散されることになります。

>>参考:Sony–Stories(Japan)
@storiesbySonyJP
事例画像:Sony–Stories(Japan)

(2)ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン

貴社のサービスに興味があるユーザー層を設定し、Webサイトへ誘導する。

新サービスや、注力している商材などの認知に繋げ、より詳細をWebサイトで確認してもらうように促すことが可能です。

>>参考:AmazonJPKindle(アマゾン)
@AmazonJPKindle
事例画像:AmazonJPKindle(アマゾン)

(3)ツイートのエンゲージメント

設定したターゲット層に広告ツイートを掲出し、「いいね」や「ブックマーク」、「リツイート」、「リプライ」の反応を目的としている。

上段のように「エンゲージ」しなかった場合や、インプレッションが高い結果となっても、 広告料は発生しません。あくまでもエンゲージメントによる広告料となります。
下記の事例のようにカンバセーショナルカード(投稿スタイル)を活用すると、さらにエンゲージメント率が高くなります。

※カンバセーショナルカード機能は2022年3月からTwitterで廃止となったため、管理画面から作成できなくなりました。API経由で機能利用ができるツールの利用契約などが必要です。

>>参考:Oreo Cookie
@Oreo
事例画像:Oreo Cookie

(4)アプリインストール数

アプリのインストール数を促す目的。

アプリのインストール数で広告費が加算されます。
新規ユーザーを促進させるのに適していいます。また、ターゲット設定時に、スマートフォンユーザー向けに配信することを選択できるので、ダウンロードに直結している状態での広告も掲出が可能です。

>>参考:Tポイント【公式】
@tpoint
事例画像:Tポイント公式

(5)アプリの起動回数

既存ユーザーや、利用から離れた傾向にあるユーザーにアプリの利用を促す目的。

アプリのクリック数に応じて広告費が発生します。
上記(4)アプリインストール数と同じような投稿スタイル(広告)となりますが、ローンチしてから期間がたったアプリなどはこちらの目的を選択してください。

(6)プロモビデオ(動画)再生数

一般ユーザーのタイムラインに貴社の動画が再生される。

動画投稿は、Twitterユーザーに人気でエンゲージメントを得やすい投稿になります。
また、広告なのでターゲットに絞った投稿となるため、その商材の動画を歓迎するユーザーにリーチし、さらに「自動再生」の設定もできるのでユーザーの目に留まる工夫も出来ます。

>>参考:キールズ公式
@KiehlsJP
事例画像:キールズ公式

(7)ブランド認知度の向上(見込み顧客)

アカウントの認知に特化。

ターゲットとなった一般ユーザーのタイムラインに掲出します。
また、この目的を選択すると、インプレッション数で広告費が発生しますが、 エンゲージメント(「いいね」など)の反応では費用は発生しないところが特徴です。

>>参考:OFFICE DE YASAI
@OFFICE_DE_YASAI
事例画像:OFFICE DE YASAI

 

Twitter広告の目的を決定し、続いて、どのように投稿するかを決める必要があります。

投稿スタイルについて

Twitter広告で利用できる投稿スタイルを確認したいと思います。

Twitter広告は、通常の投稿をそのまま広告へ流用できるのもポイントです。
そのため、運用している企業アカウントであれば、既に投稿しているインプレッションやエンゲージメントが高かったツイートを広告に転用することができます。

運用を経験している筆者としては、基本的に一般ユーザーは、画像や動画があるツイートに反応するため、クリエイティブのあるツイートをお勧めします。

掲載画像のサイズなど下記Twitter社Webサイトをご参照ください。
>>参考:Twitter Japan
Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴

 

さて、Twitterを投稿すると、気が付くことがあると思います。
URLを貼っただけのツイートで、画像付きのWebサイトの紹介が集約され、カード状にビジュアライズ表示に自動的にされる投稿を、見かけることがあると思います。「Twitterカード」には種類があり広告にも取り入れたい機能です。 では、Twitterカードについて確認してまいりましょう。

Twitterカード(ツイッターカード)について

「Twitterカード(ツイッターカード)」とは、ツイートに、WeサイトのURLを貼り付けるだけで、そのWebページ(ランディングページ)に含まれる情報が分かりやすくカード状に自動的に表示されるようになります。

Twitter広告でWebサイトへの誘導、動画コンテツ先への誘導に、ぜひ利用したい機能です。
カードには、アプリダウンロードを促すための「App Card(アプリカード)」や、動画コンテンツへ誘導する「Player Card(動画サイト用)」もありますが、
今回はTwitter広告に活用されることが多い下記の2点の事例をご紹介します。

Summary Card (サマリーカード)

ニュースやブログなどのWebサイトの更新を拡散する際に有効です。 画像と要約文が、その先のコンテンツを感じさせるよう表示されます。

>>参考:任天堂株式会社
@Nintendo
Twitter広告では「Summary Card」を利用している事例が見つけづらかったため、任天堂のアカウントの通常のツイートを参考にさせていただいております。
事例画像:任天堂株式会社

Summary Card with Large Image (サマリーカード拡大画像)

Webサイトの画像が大きめに集約され表示されるので、商材のアピールに向いています。また画像が大きいため一般ユーザーからの反応も得やすくなります。

>>参考:エンジョイスターバックス
@enjoystarbucksj
事例画像:エンジョイスターバックス

Twitterカードを使用するにはWebサイトの側にも準備が必要

実はTwitterカードの使用には、WebサイトのHTMLソースの「headタグ内」に、カード表示(投稿表示)を指定する必要があります。
※詳細な設定方法については省略いたしますが、Webサイトでの準備も必要だということを、まずはご理解ください。

 

Twitter社の開発者向けWebサイトでは英語ではありますが、設定するHTMLの紹介がされています。
>>参考:Twitter Developersサイト(英語)
Optimize Tweets with Cards

 

Webサイトにソースの設定を終えたら、下記で該当のWebページのURLを入力すると、Twitterカードに、どのように表示されるかチェックしましょう。
>>参考:Twitter社(英語)
Card validator

 

まとめ:Twitter広告の基本!掲載場所、目的を決定し、クリエイティブの準備を忘れずに!

上記の設定と、クリエイティブを準備したら、入札方法の選択と、ターゲット設定(セグメント)すれば広告の投稿は完了です。今回は、Twitter広告の掲載場所と、投稿スタイルに注目して、SNS担当者の準備に関係する点をご紹介してまいりました。
次回は、Twitter広告の料金とターゲット設定について確認してまいります。

< 今回のポイント >
・Twitter広告の掲載場所を理解しましょう!
・Twitter広告の目的(キャンペーンの目的)を指定された項目より選択!
・Twitter広告で使えるカード(ツイート)のスタイルを計画し、文章とクリエイティブの準備。
・Twitterカードの表示を最適化するためにWebサイトのHTMLの準備。

 

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