<<  目次  >>
・ターゲット地域(国)にフィットした投稿カレンダーを準備をしましょう!
・「#今日は何の日」や季節ごとのイベントに合わせた投稿が必要
・同じイベントでもバリエーションがある#ハッシュタグ
・海外の投稿カレンダー事例(企業アカウント事例)
 ■10月投稿事例
  ・10月4日:#WorldAnimalDay
  ・10月31日:#Halloween
 ■11月投稿事例
  ・11月28日:#thanksgiving
  ・11月29日: #BlackFriday
 ■12月投稿事例
  ・12月1日:#December1st
  ・12月24日~25日:#Christmas
・まとめ:投稿プランに強弱をつけて!ビジネス感ある運用を緩和しよう

ターゲット地域(国)にフィットした投稿カレンダーを準備をしましょう!

日本企業が海外向けにSNSで公式アカウントを開設する場合、国内の担当者がSNS投稿をスタートすることが多く、投稿内容に苦労されることが多いようです。
特にSNSではビジネスライクな内容だけでは、一般ユーザーからの関心を得ることが難しく、またターゲット地域(国)にフィットした投稿を継続するにはアイディアの枯渇もあるため、エンゲージメントが伸びた企業アカウントでも運用をストップしている場合があります。

一般ユーザーのタイムラインやフィード(ホーム画面)に掲出されるには、定期的な投稿を長期間続ける必要があります。
そこで必要になるのが、投稿カレンダーです。投稿カレンダーがあることで投稿内容のプランを立てることができるため、ぜひターゲット地域(国)ごとに準備することをお勧めします。

 

「#今日は何の日」や季節ごとのイベントに合わせた投稿が必要

Twitter社では年間カレンダーを紹介しています

SNS(プラットフォーム)によっては、年間の「#今日は何の日」をまとめた資料を公開しています。ぜひ、参考にしてみてください。

>>参考:Twitter社の公式Businessユーザー向けブログサイトより
Twitter Bsuiness(英語)
2020 Twitter marketing calendar: Download your essential Twitter marketing resource

イメージ:TwitterBusiness(ツイッタービジネス)ブログ

 

同じイベントでもバリエーションがある#ハッシュタグ

アメリカ「Thanksgiving Day(感謝祭)」の場合

アメリカでは11月第4木曜日に、カナダでは10月第2月曜日にある祝日です。アップルパイや七面鳥料理を家族や友人と囲む、文化的にも重要な祝日の一つです。このような国民的に重要なイベントではハッシュタグも多種多様になります。

#ハッシュタグは「#Thanksgiving」だけではなく、「#HappyThanksgiving」、七面鳥(ターキー)料理に関連して「#TRKYDY(ターキーデイ)」や「#TurkeyDay」、さらに感謝祭に家族とのひと時に感謝して「#Thankful」など、関連する#ハッシュタグが多様化する場合もあります。

その場合は、まずは準備したカレンダーと合わせて、前年の投稿を検索し企業アカウントだけでなく、一般ユーザーの投稿を参考に、#ハッシュタグを選定することをお勧めします。

 

海外の投稿カレンダー事例(企業アカウント事例)

ではさっそく、英語圏のSNS企業アカウントの季節イベント等の投稿事例を確認して参りましょう。

■10月投稿事例

10月4日:#WorldAnimalDay

#WorldAnimalDay(世界動物の日)

●National Geographic(Twitter)

@NatGeo
雑誌ナショナルジオグラフィックのTwitter公式アカウントです。
#WorldAnimalDay(世界動物の日)には、絶滅危惧種としてウミガメの記事を投稿しています。美しい写真とともに自然や動物、環境に関する問題を投げかける記事が有名な雑誌のため、デジタルメディアの投稿も、そのスタイルを貫いています。 Webサイトへの誘導を目的としており、TwitterではWebサイトの記事の一部が投稿されています。

参考イメージ:National Geographic、Twitterカウントより

●Dublin Zoo(Twitter)

@DublinZoo
アイルランドの首都ダブリンにあるダブリン動物園のTwitter公式アカウントです。
通常の投稿は、開園日程の告知や、動物の赤ちゃんが生まれた報告などの投稿とチケット販売Webサイトへリンクを付けた内容になっています。
#WorldAnimalDay(世界動物の日)から2週間は入園料を半額にするなど、SNSトレンドと併せてキャンペーンを実施している点はぜひ参考にしたいところです。

参考イメージ:アイルランド、ダブリン動物園、Twitterアカウントより

10月31日:#Halloween

ハロウィンは毎年10月31日に行われ、移民が収穫を祝うため、お化けを追い払うなどの宗教的起源を持っていますが、現在では子供達がお化けや魔女に仮装してお菓子をもらいに近所を歩く風習となっています。

ちなみに、「#Halloweengrinch」というハロウィン否定派のハッシュタグもあり、 大人も仮装した子供たちにお菓子を配ることを楽しみ、さらに夜はパティーで会食なども開かれるため、ハロウィンの楽しそうな雰囲気に水をさすような自虐的な面白い投稿も多く見られます。

●Hostess Snacks(Facebookページ)

@Hostess
アメリカ、カンザス市に本社があるお菓子メーカーのホステス社のFacebookページアカウントです。
お菓子が注目されるシーズンということもあり、かわいいマスコットキャラクターでハロウィン仕様のクリエイティブで2日連続で投稿されていました。
また、一般ユーザーからのコメントに対して「いいね!」などで、リアクションしておりFacebookページ上での返信対応は参考にしたい点です。
参考イメージ:Hostess Snacks社Facebookページ投稿より

●M&M’S(Instagram)

mmschocolate
日本でも有名なチョコレート、M&M’SのInstagram公式アカウントです。
10月中旬から、お菓子が注目されるハロウィンを意識した投稿を連投していました。M&M’Sチョコレートを使ったクッキーのレシピ動画を配信するなど、Instagramをビジュアルコミュニケーションツールとしてフル活用しているアカウントです。
参考イメージ:M&M’S、Instagram公式アカウント投稿より

 

■11月投稿事例

11月28日:#thanksgiving

#thanksgiving(感謝祭)は、アメリカでは11月第4木曜日、カナダでは10月第2月曜日にある祝日です。また#ハッシュタグは、その年の感謝祭とわかるように年数を加えた「#thanksgiving2019」も使われています。

●Amazon Music(Twitter)

@amazonmusic
Amazon MusicのTwitter公式アカウントです。
普段は、配信サービスに加わったアーティストや楽曲の紹介、またはそのリツイートなどが多く、こちらのアカウントのプロフィール画面をみると、画像も動画も多く、かなり賑やかな状態です。 そのためか、オリジナル投稿(オーガニック投稿)はシンプルな文章がメインで、ユーザーに語りかけるようなものが多い様です。
強弱をつけることで、商材の宣伝タイプの投稿と差別化を図っているため、宣伝だけの掲示板アカウントではないことを演出しています。

参考イメージ:Amazon Music、Twitter公式アカウント投稿より

●Caesars Palace(Twitter)

@CaesarsPalace
アメリカ、ラスベガスのカジノを有する巨大レジャーホテルのシーザーズパレスホテルのTwitter公式アカウントです。
通常は告知がメインで、例えば、コンサートの紹介投稿にチケット申し込みWebサイトへのリンクを掲載するというように、Twitterでホテルの情報を拡散し、メインメディアであるWebサイトに誘導している投稿スタイルです。
#thanksgiving(感謝祭)当日の投稿は、宣伝めいたことはなく、ラグジュアリー感のあるホテルからの眺めを撮影した写真とシンプルな文章で投稿されていました。

参考イメージ:シーザーズパレスホテル、Twitter公式アカウント投稿より

11月29日: #BlackFriday

ブラックフライデーは、アメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日のバーゲンセールのことです。クリスマスプレゼントの購入も、この時期からスタートすることから、祝日ではないものの年中行事としてSNS上でも多く取り上げられます。

●NASA(Twitter)

@NASA
アメリカの宇宙開発機関であるNASAのTwitter公式アカウントです。
普段は宇宙から船外作業のライブ中継や、宇宙観測の報告など宇宙ファンならずとも、勉強になり興味を引く投稿がされています。
宇宙で発見されたブラックホールと#ブラックフライデーにかけた内容で投稿していました。公共機関が一般ユーザーに寄り添った面白い投稿ができるのは欧米ならではだと思います。

参考イメージ:宇宙開発機関NASA、Twitter公式アカウント投稿より

●BOSE(Instagram)

bose
アメリカの音響機器メーカー、ボーズのInstagram公式アカウントです。
Instagramでは、商材とライフスタイル提案をスタイリッシュに動画と写真で提案しています。#ハッシュタグを多く使いたいところですが、こちらのアカウントでは商材とキャッチコピーと、季節的な物だけでシンプルにしています。
#ブラックフライデーでは、インストゥルメンタルの音楽をバックに、イメージ動画を投稿していました。年末の慌ただしい感じではなく、あえてオシャレな投稿に徹しているようです。

参考イメージ:BOSE社(ボーズ)のInstagram公式アカウント投稿より

●BestBuy(Twitter・Facebookページ)

@BestBuy(Twitter)
@bestbuy(Facebookページ)
アメリカの家電量販店、BestBuy(ベスト)のTwitter公式アカウントとFacebookページです。
BestBuy(ベスト)はSNSの特徴を活かして、Twitter、Facebookページでそれぞれ違う投稿方針が見受けられます。Twitterでは、かなりカジュアルに一般ユーザーに語りかけるスタイルで投稿していますが、Facebookページでは、お勧め商品の情報や、おしゃれなクリエイティブ(画像)を駆使した投稿が目立ちます。
どちらも、コメントに対応しており、SNS上でのコミュニケーションも重要視していることが分かります。

参考イメージ:BestBuy社、Twitter、Facebookページ投稿より

 

12月投稿事例

12月1日:#December1st

たわいもない平日ではあっても、12月に入ったことで得る年末の多忙感や、クリスマスに向けての準備などを、この#ハッシュタグをつけて投稿する傾向にあります。

●Porsche Retail Group(Twitter)

@PorscheRetail
ドイツの自動車メーカー、ポルシェの小売り専門のTwitter公式アカウントです。
車の上質な写真や、働く社員の姿を投稿するなど、商材だけでなく広報的なアカウント運用がされています。新車が積み荷として運ばれる写真と、もうすぐ来るクリスマスに向かっているという内容で投稿していました。プレゼントという意味でもあるようですが、高額のプレゼントというシャレも含めた投稿です。

参考イメージ:ポルシェ、Twitter公式アカウント投稿より

12月24日~25日:#christmas

●Walmart(Instagram)

walmart
アメリカのスーパーマーケット、ウォルマートのInstagram公式アカウントです。
アメリカのウォルマートは、スーパーマーケットというよりも、日本でいうところのホームセンターのように衣料品から工具や家具、家電まで販売しています。
こちらのInstagramアカウントでは、おすすめ商品の紹介の投稿も目立ちますが、季節にあわせたコメディ感のあるクリエイティブ(写真)での投稿もしているので、一般ユーザーからのエンゲージメント「いいね!」を得ている様です。
参考イメージ:ウォルマート、Instagram公式アカウント投稿より

●Good Morning America(Twitter)

@GMA
アメリカABC放送の朝のニュース番組のTwitter公式アカウントです。
報道系のアカウントのため、通常の投稿数はオリジナル投稿(オーガニック投稿)だけで1日で20投稿以上で、関連ニュースのリツイートを含めると、ほぼノンストップで更新しています。
世界情勢が揺れ動いた年末ですが、12月25日のクリスマスのこちらの投稿だけは、サンタクロースのソリが空を行く動画を投稿しています。この静かでシンプルな動画投稿により、通常とは違い強弱のある演出がされている点は、見習いたい運用です。

参考イメージ:アメリカABC放送グッドモーニングアメリカ、Twitter公式アカウント投稿より

●Rockefeller Center(Instagram)

rockefellercenter
アメリカ、ニューヨーク市のマンハッタン5番街にある有名高層ビルの一つ、ロックフェラービルのInstagram公式アカウントです。
観光アイコンとなっているロックフェラービルのアカウントでは、動画や写真とともにニューヨークの観光名所を紹介する投稿がされています。
こちらの投稿にあるロックフェラーセンター・クリスマスツリーは、アメリカでは1933年から続く歴史あるクリスマスツリーで点灯式はテレビ中継されるほどです。シーズン中に出し惜しみなく、有名な場所や名物を複数回、いろいろな視点で投稿することなど観光系アカウントが見習いたい点です。

参考イメージ:ロックフェラービル、nstagram公式アカウント投稿より

 

まとめ:投稿プランに強弱をつけて!ビジネス感ある運用を緩和しよう

今回は、年中行事が多くなる年末年始に、時には厳かに、時にはコメディ感のある投稿をすることで、普段はビジネス感が強い運用がされている企業アカウントでも強弱が付き、 一般ユーザーからのエンゲージメントを得ていることが分かりました。

一年を通して英語圏を中心に、投稿カレンダーを想定して企業や団体の公式アカウントの投稿事例をご紹介して参りました。SNS担当者の方が、投稿カレンダーを地域(国)ごとに準備する際にご参考いただければと思います。

 

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