夏休みシーズンの8月に開催されるX(Twitter)キャンペーンには、休み中に楽しんでもらえるようなプレゼント企画やイベント感をアップするため応募者にアクションを求める企画などが見受けられます。今回はSNSキャンペーンの企画の参考になるように、2023年8月に開催されていたX(Twitter)キャンペーンの事例をまとめました。

< 目次 >
■新商品紹介系
■商品認知系
■UGCキャンペーン系
■8月29日の焼肉の日にちなんだお肉プレゼントキャンペーン系
■まとめ:定番商品であればあるほどキャンペーンをきっかけにUGCを増やそう

■新商品紹介系

SNSの中でもX(Twitter)の拡散力を活かし新商品の紹介を兼ねたキャンペーンを実施する企業アカウントは多く、この8月にも新商品をプレゼントするSNSキャンペーンが見られました。

・花王 アタック(お洗濯全般)

@kao_attackjp
日用品メーカー花王株式会社の洗剤ブランド「アタック」の公式X(Twitter)アカウントです。
今年8月に発売の商品を賞品としたフォロー&リツイートキャンペーンを実施していました。プレゼントにはテレビCMに出演している演者のサイン色紙も合わせて贈られるため、期間中に日々投稿されていたキャンペーン投稿は、それぞれリツイートが2万件を超えており反響の大きいX(Twitter)キャンペーンの一つだったと思います。

投稿イメージ:花王アタックのキャンペーン投稿、実際には動画でテレビCMに出演の役者さんが登場します。

・ローソンストア100

@lawsonstore_100
ローソングループのコンビニエンスストア「ローソンストア100」の公式X(Twitter)アカウントです。
ストアコンセプトを「献立応援コンビニへ。」としているとおり、食材だけでなく便利でお得なお惣菜やお弁当のシリーズを販売しています。以前から販売している本当にシンプルな「だけ弁当」の新しいメニューのお知らせをするのと同時にX(Twitter)キャンペーンをスタートしていました。
当選者は1名ですが賞品はPontaポイントなので、ポイントを貯めているライトユーザーからの応募も期待でき、多くの参加者による拡散に繋がるインセンティブを設定していました。

投稿イメージ:ローソンストア100、通称100円ローソン。「だけ弁当」シリーズが斬新なほどのシンプルな盛り付けで話題です。新メニューお漬物だけ!という斬新なものでした。

・コクヨのぶんぐ

@kokuyo_st
文房具・オフィス機器メーカー、コクヨ株式会社の公式X(Twitter)アカウントです。
キャンパスソフトリングノートの柔らかいリングの特長を活かして、「特製もふもふキャンパス肉球ソフトリング」の限定発売の告知と同時にX(Twitter)キャンペーンを実施していました。
賞品は犬や猫のモフモフを模した毛を表紙にした「ワンパスノート」と「ニャンパスノート」を1名にプレゼントするものでした。また動物の耳や手の形をしたデザインの付箋なども一緒になったプレゼントでした。
キャンペーンスタイルはフォロー&リツイートで、画像を見るだけで商材の可愛らしさが分かるため、リツイートされることで画像が多くのユーザーのタイムラインに表示され話題になるので、商材の特長とX(Twitter)の拡散性を活かしたキャンペーンだったと思います。

投稿イメージ:コクヨのぶんぐ公式X(Twitter)アカウント。まるで毛皮をつけたような表紙で、おもしろいデザインのノートです。すぐに完売していたので、ぜひ再販を期待したいところです。

 

■商品認知系

既存商品をSNSキャンペーンのインセンティブにすることで、あらためて商品をSNS上で見て思い出すライトユーザーや、既に商材を一度は購入したことのあるユーザーなどへリマインドになります。

・LANCÔME(ランコム)公式

@Lancome_JP
フランスの化粧品会社ロレアルの「ランコム」の日本公式X(Twitter)アカウントです。
X(Twitter)キャンペーンでは、カンバセーショナルカード機能を使った投稿でした。投稿する側のアカウントが必要なワードを設定しているので、参加者はタップするだけで直ぐに商材の感想を投稿できるようになっていました。
参加はしやすいですが期間が短く大きく宣伝していないため、知る人だけが知るキャンペーンの設定にしているようです。また賞品が高価な価格帯のお化粧品で当選者1名ということに特別感があるためか、当選した方からのお礼や使用感を伝えるUGC投稿もされています。
投稿イメージ:LANCÔME(ランコム)、高級デパコスの一つです。SNSでキャンペーンをするイメージがありませんでしたが、一般ユーザーのクチコミなどリツイートして紹介していたりマメにアクティティブコミュニケーションしています。

・カンバセーショナルカード機能

2022年4月以降カンバセーショナルカード機能はX(Twitter)の投稿画面から使用できなくなりました。現時点では、X(Twitter)社のオフィシャルパートナーなどがAPI経由でカンバセーショナルボタンを設定することができる対応ツールを有料で提供しているので、取り入れたい場合は別途契約などが必要になります。
>>参考:Xビジネス_広告ヘルプセンター:カンバセーションボタン

・オレオクッキー【公式】

@Oreojpn
菓子メーカー、ナビスコの商品ブランドの「オレオ」の公式X(Twitter)アカウントです。
今回の公式X(Twitter)キャンペーンでは、賞品はオレオ1年分を5名にプレゼントと、次点には有名アイスクリームチェーンのギフトカードのプレゼントでした。
商品1年分はどのくらいの量になるのか期待もあり面白く、ハッシュタグ「#オレオでひんやりスイーツ」というように夏にアイスと合わせて食べることを提案するキャンペーンで、定番商品だからこそアカウントにはファンも多く、キャンペーンはフォロー&リツイートスタイルで実施されたことで拡散に繋がるキャンペーン事例です。

投稿イメージ:オレオを1年分もらったら?!どうなるのかなと思わされる企画ですね。

 

■UGCキャンペーン系

UGCキャンペーンは応募する際に何らかのアクションが必須とされるため、ハードルが上がり商材のファンによる参加の可能性が高まります。

下記のシリーズのブログ記事も合わせてご覧ください。
SNSマーケティング施策「UGCとは」活用事例解説

・バンダイナムコエンターテインメント公式

@bnei876
ゲーム開発企業、株式会社バンダイナムコエンターテインメントの公式X(Twitter)アカウントです。
9月に開催される東京ゲームショウ2023を盛り上げるため、8月下旬からUGCキャンペーンを実施しています。応募するにはキャンペーンWebサイトとX(Twitter)を連携させてから、ハッシュタグ「#好きでつながる」をつけて自分の好きなものを投稿(UGC)したり、それらの投稿をリツイートすることでポイントを貯めて賞品に応募できるスタイルです。

賞品はゲームキャラクターの声優サイン色紙や、アニメのオリジナルグッズなどで、ファンの心をくすぐるようなプレゼントがたくさん設定されていました。
UGC投稿やそれらの投稿をリツイートすることなどもあり参加方法のハードルも高く、賞品もファンのニーズに応えているため、確実にコア層へ賞品を贈りたい、また彼らと一緒に盛り上がりたいという意図が伺える企画です。

投稿イメージ:バンダイナムコエンターテインメント、SNSキャンペーンは簡単に参加できると本当にプレゼントを贈りたいファンに遅れない場合があるので、ハードル設定を参考にしたいです。

・コラボキャンペーン_じゃがりこ【公式】・SUZURI(スズリ

じゃがりこ【公式】(@jagarico_cp)
SUZURI(スズリ)公式忍者スリスリくん(@suzurijp)
#じゃがりこドリーム(キャンペーン詳細Webサイト)

菓子メーカーカルビー株式会社の製品ブランド「じゃがりこ」とグッズ制作販売プラットフォームのSUZURI(スズリ)の公式X(Twitter)アカウントです。
ここでは2つのX(Twitter)キャンペーンが実施されていました。
1つ目は、グッズ制作販売プラットフォームのSUZURIとのコラボUGCキャンペーンと、
2つ目は、上記キャンペーンの開催を記念してじゃがりこをプレゼントするキャンペーンです。

1つ目のキャンペーンは、じゃがりこのパッケージをデザインして応募する企画で、賞金の授与と期間限定でじゃかりこのオフィシャルのパッケージになるかもしれないというキャンペーンです。
ハッシュタグ「#じゃがりこドリームを掴め」をタップすると、たくさんのクリエイターによるパッケージデザインが投稿されているのを閲覧できます。

2つ目のキャンペーンは、上記のキャンペーン開催を記念したもので、商品であるじゃかりこのプレゼントでした。こちらはフォロー&リツイートと参加も簡単で、ハッシュタグ「#じゃがりこドリームを掴め」を付けた投稿が増えることからパッケージデザインキャンペーンがあることが周知されるため相乗効果となっています。
X(Twitter)らしい現象なのですが、企業アカウントのケンタッキーフライドチキンが、パッケージデザインを投稿して参加しているなど面白い動きが見られました。

投稿イメージ:じゃかりごとSUZURIのキャンペーンは、フォーマットがだいぶできているのでクリエイターレベルでなくてもパッケージデザインを作ることができるものでした。

 

■8月29日の焼肉の日にちなんだプレゼントキャンペーン系

「今日は何の日」に関係した賞品でSNSキャンペーンを開催するとイベント感がでるのでお勧めです。特に8月には8/29「#焼肉の日」などもあり、季節的にもフィットした雰囲気づくりもできると思います。

・コラボキャンペーン:アース製薬株式会社・エバラ食品

アース製薬株式会社(@EarthOfficialJP)
エバラ食品(@_ebarafoods)

衛生薬品メーカーのアース製薬株式会社と、食品メーカーのエバラ食品工業株式会社の公式X(Twitter)アカウントでコラボキャンペーンを実施していました。
アース製薬から発売された焼肉の臭いを消臭するスプレーと、お家で焼肉を楽しめるエバラ食品の調味料を賞品としたキャンペーンで、「#焼肉の日」8/29からスタートしています。

参加方法は簡単なフォロー&リツイートで、両社のアカウントのフォロワーになり、該当のキャンペーン投稿をリツイートすることで参加完了です。アース製薬のアカウントからの投稿が、リツイート対象となる投稿とされていました。運用の取り決めなども参考にしたいところです。相対する商材の組み合わせはとても面白く、認知を図るコラボ企画として参考にしたいキャンペーンでした。

投稿イメージ:アース製薬とエバラ食品の組み合わせは面白いです。また消臭剤のスプレーのデザインがまるで焼肉のたれなのではとおもうほどで、分かりやすい商品コンセプトで秀逸です。

・コラボキャンペーン:auスマートパス・menu(メニュー)

auスマートパス(@smartpass_au)
menu(メニュー)(@menu_sns)

移動通信企業、KDDIのサービス「auスマートパス」とフードデリバリーサービス「menu(メニュー)」の公式X(Twitter)アカウントでコラボキャンペーンを実施していました。
auスマートパスの有料会員サービスでは様々なサービスを利用できるため、X(Twitter)でもお得なサービス情報や企業タイアップのプレゼントキャンペーンが頻繁に実施されています。

今回のキャンペーンはauスマートパスに加入するとフードデリバリーサービスmenu(メニュー)の配達料金が無料になるという特典があることを紹介するキャンペーンでした。
賞品は主にmenu(メニュー)のクーポンプレゼントで、#焼肉の日に焼肉弁当などのお肉を食べようというものでした。
投稿イメージ:auスマートパスとmenu(メニュー)のキャンペーンは、実際にはお肉のプレゼントではな注文時につかえるクーポンなのですが、画像を分かりやすく引きのあるものにしている工夫ですね。

・コカ・コーラ

@CocaColaJapan
2023/8/29投稿
2023/7/31投稿
2023/8/24

飲料メーカー、日本コカ・コーラの公式X(Twitter)アカウントです。
コカ・コーラのアカウントでは、この夏はお肉に関連する賞品を主としたキャンペーンを複合的に実施しています。SNSとは別に販促キャンペーンも実施しており、購入時のレシートをもって応募できるキャンペーンも実施していました。

SNSキャンペーンでは2種類実施していました。1つ目は、毎月29日の「#肉の日」にちなんでUGCキャンペーンを実施しています。商材であるコカ・コーラと一緒に撮ったお肉の写真と、ハッシュタグ「#肉にはコーク」を付けてX(Twitter)かInstagramで投稿すると抽選で、アプリ専用のドリンクチケットが当たるものでした。

2つ目は、参加が簡単なフォロー&リツイートを実施していました。賞品はマンガに出てくるような大きなお肉をプレゼントするキャンペーンです。通年テーマがお肉だということが分かるプロモーションで、特に商材のソフトドリンクの消費が増える夏休みの時期にピークを持ってきているようです。また、賞品のお肉の発送準備をしている様子も投稿しており、賞品の発送をするプロセスも投稿すると面白いので参考にしたいところです。

投稿イメージ:コカ・コーラはお肉に合うというプロモーションを春からしていました。ガッツリお肉を食べるイメーるのある夏にお肉推しでキャンペーンをお祭りのように実施していました。

 

■まとめ:定番商品であればあるほどUGCをSNSキャンペーンで増やそう

今回の発見は、

・新商品や定番の紹介を兼ねたSNSキャンペーンはクチコミ投稿を期待できる。

SNSキャンペーンで賞品をもらった一般ユーザーが使用したり経験した感想を当選のお礼を兼ねて投稿する傾向があるため、クチコミがSNSのプラットフォーム上に増える機会になります。

・SNSキャンペーンは一般ユーザーからUGCを増やすチャンス。

定番になればなるほど、消費者がその商材を使用したり経験したことをSNSに投稿することが減る傾向がありますが、SNSキャンペーンでテーマを与えることでUGC投稿をしてみようという動機付けになります。

 

大手メーカーのような大規模な企画は難しい場合もあると思いますが、X(Twitter)キャンペーンを企画の際はUGC投稿を参加方法に加えてはいかがでしょうか。

 

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