2020年東京オリンピック開催の1年前となり、訪日外国人旅行者(インバウンド)も増え、インバウンドサービスを提供する企業が、どのようにSNSを活用しているかを、観光庁が公開しているデータと合わせてご紹介いたします。
< 目次 >
・オリンピックの「開催地決定後」に?!インバウンド観光客数が伸びる
・インバウンドの旅行スタイルは「FIT」に変化している
・滞在期間中に役に立ったスマホ
・インバウンドに必要な情報
→旅行前、旅行中、旅行後へのアプローチ
・インバウンドFIT旅行者向けサービス企業のSNS運用事例
→Soshi’s 東京バイクツアー
→Ninja Food Tours
→アキバフクロウ
→京都のきものレンタル Wargo
・まとめ:SNS開設と運用は!まさに1年前の今から!
オリンピックの「開催地決定後」に?!インバウンド観光客数が伸びる
既に成長をみせているインバウンド需要
オリンピック開催後に訪日外国人旅行者(インバウンド)数が増えると思われがちですが、実は、オリンピック開催国として発表されてからの数年がインバウンド数が一番伸びる時期ということが観光庁による資料によって明らかになっています。
まさに今、訪日外国人旅行者(インバウンド)数が伸びている時期であり、海外にいる潜在顧客に向けて、何らかのメディアを活用して情報発信をする必要があるということにもなります。
※出典
観光庁ホーム
平成25年度都道府県等観光主管部長会議(平成26年2月19日開催)
過去のオリンピック・パラリンピックにおける観光の状況 より
インバウンドの旅行スタイルは「FIT」に変化している
FITとは、「Foreign Independent Tour」の略で、団体旅行を利用することなく個人で海外旅行に行くユーザーを指します。2012年では約60%だったFIT旅行者は、2017年には約80%と増加しています。またFIT系旅行者が増加したということは、旅行前に情報収集をする傾向が強くなることでもあります。
※出典 政策会議 観光戦略実行推進タスクフォース(第16回)
資料2 : 観光庁資料 より
滞在期間中に役に立ったスマホ
日本滞在中に役に立った情報源は、インターネットからスマホに移行しているため、2010年から2016年にかけて10倍に伸びてします。企業はスマホで閲覧できる情報発信が必要とされていることが推察されます。
※出典 政策会議 観光戦略実行推進タスクフォース(第16回)
資料2 : 観光庁資料 より
訪日外国人旅行者(インバウンド)の旅行スタイルが個人で楽しむFITが増加したため スマホで情報を得られやすくするためには、サービス提供企業は、スマホで閲覧できるオウンドメディアの構築が必要となっていることが観光庁の公開データで推察できました。
続けて、Webサイトだけでなく、シーンごとに訪日外国人旅行者(インバウンド)と接点を得られるSNSの活用を提案したいと思います。
インバウンドに必要な情報
旅行の工程を分けると、旅行前・旅行中・旅行後の3段階に分かれます。
全ての工程で、調査(クチコミ)、経験の共有などSNSが利用されています。 そのため訪日外国人旅行者(インバウンド)向けにSNSでどのように情報を発信し、コミュニケーションを取るか工夫が必要です。
旅行前へのアプローチ
どんなサービスなのかを伝える
FIT系の旅行者、団体旅行でも自由時間をどのように過ごすのか計画を立てる時期です。 どのようなサービスなのか、どの地域でのサービスなのかをリサーチする潜在顧客にリーチできるように情報を発信しましょう。 またWebサイトよりもコミュニケーションを求められるSNSでは、海外からサービスについて質問されることもあるので、返信することをお勧めします。
<SNS投稿プラン例>
・サービスを体験をする旅行者の画像
・飲食系の画像
・ツアーの詳細や料金
など
旅行中へのアプローチ
基本情報(営業状況・予約状況)
旅行中は、空いた時間に思い付きで行動する方など、そのサービスに当日参加する方などに向けての情報が必要となります。そのサービスの基本情報や、状況をお伝えすることで利用者に安心感を与えることができます。
<SNS投稿プラン例>
・営業時間
・臨時メンテナンスの情報
・予約がなくても利用可能
など
旅行後へのアプローチ
感想をSNSに投稿している(UGC)にリアクション
そのサービスに参加した体験・感想をSNSに投稿する旅行者が多く、公式アカウントからお礼のコメントを投稿するなどリアクションをすることで、SNS上でコンテンツとなり さらに旅行前のリサーチしている潜在顧客の検索ソースとなります。
<SNS運用プラン例>
・旅行者(ユーザー)の投稿に「いいね」などのリアクションで対応
・旅行者(ユーザー)の投稿に、コメント返信
インバウンドFIT旅行者向けサービス企業のSNS運用事例
大手旅行代理店などが主催しているサービスとは違い、 オリジナリティのある体験系ツアーや、サービス企業は多額のマス広告での告知は難しいかもしれませんが、SNSでは潜在顧客と接点を得るチャンスが多いことを事例と合わせて確認したいと思います。
■Soshi’s 東京バイクツアー
Facebookページ (英語運用)
Soshi’s Tokyo Bike Tour
Soshi’s 東京バイクツアーは、東京をサイクリングで観光するツアーサービスです。
都心系コースと下町エリア川沿のコースがあり、「体験」を求める旅行者には好まれる現地ツアーサービスです。
Facebookページには参加者が楽しむ画像が投稿されていて、参加者からの楽しかったというコメントが付いています。コールトゥアクションボタンが設定されているので、利用した方の様子と感想を見た旅行前の方が興味をもったら、そのままFacebookページから質問できるようになっています。
■Ninja Food Tours
Instagram(英語運用)
ninjafoodtours
日本人が行くような居酒屋や、商店街の食べ歩きや、日本酒のテイスティングや、料理教室などの体験教室も開催しているフードツアー会社です。
こちらではSNSではTwitter、グルメ情報サイトではYelpにもアカウントを開設しているようです。 フードツアーなので、Instagramで画像アプローチしていて、キャプションには#ハッシュタグを工夫して投稿されています。
また、どんなサービスなのかも分かるように、食事を楽しんでいる利用者の画像も投稿されているので、参加者の想い出にもなり、かつ旅行前のリサーチ向けの情報となるコンテンツとしても運用されています。
■アキバフクロウ
Instagram(日本語・英語 併記運用)
owlcafe_akibafukurou_tokyo
日本人には知られていない訪問先ですが、東京、秋葉原にあるフクロウカフェです。
動物カフェでもフクロウは珍しく、また訪日外国人旅行者(インバウンド)には話題だということです。 こちらはInstagramも運用しており、フクロウの写真集のように、それぞれのフクロウのプロフィールが投稿されています。
FacebookページでもInstagramと同様に、フクロウの紹介と画像が投稿されていて、コールトゥアクションボタンからは、直接メッセージを送るだけでなく予約も可能にしているので、コンタクトをとれるWebサイトというようにFacebookを運用しているようです。
■京都のきものレンタル Wargo
Faecebookページ (日本語・英語 併記運用)
KyotoKimonoRentalWargo
こちらはFacebookページ、Instagram、Twitterでアカウントが開設されており、各SNSの特徴を活かして情報発信していることが分かります。
Instagramでは着物好き女子にも好感が得られるような和装ファッション誌のような、オシャレな画像が投稿されているので、国内外からのリーチを得られるようになっています。
Facebookページでは、体験の感想や、クレームまでコメントされていますが、真摯に返信対応しているのでコミュニケーションもしっかりとっている運用も見られます。
またTwitterでも情報拡散のため、多媒体への掲載告知や他SNSの紹介が投稿されるなど、SNSをオウンドメディアとしてフル活用しているので、ぜひ参考にしたい事例です。
まとめ:SNS開設と運用は!まさに1年前の今から!
SNSアカウントは開設して、すぐに結果が出ることはありません。 プラットフォーム側で評価され、ユーザーにリーチする確率を上げるためには、ある程度の運用(投稿など)が必要になります。
2020年オリンピックの1年前となった今が、まさにSNSで公式アカウントをスタートする絶好のタイミングです。
メジャーSNSである、Faecebookページ、Instagram、Twitterを、どのようにオウンドメディアとして運用し、構築して行くかをプランすることはとても重要です。 また、運用の基本を重視し、どのSNSを活用してもWebサイトへのリンク紹介、潜在顧客からの問合せコメントへの返信対応、定期的な投稿による活きたアカウント運用を心がけることをお勧めします。
運用Tipsとしては下記のとおりです。
→Facebookページ:コミュニケーションが取れる第2Webサイト
→Instagram:画像と#ハッシュタグでリーチ
→Twitter:各SNSの投稿をを紹介・拡散ツールとして活用
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