企業の公式SNSアカウントを運用すると、季節や年中行事にフィットした投稿プランが必要になります。中でもお正月はホリデーシーズンのピークとなるため、SNS担当者はどのような投稿にするか思案するのではないでしょうか。そこで今回は、2022年の年末と2023年のInstagramとTwitterのお正月の投稿事例をまとめました。今後の参考にしていただければと思います。
関連記事:
SNS公式アカウントの年末年始のごあいさつ投稿事例(2018)
Twitter公式アカウントの年末年始ごあいさつ投稿事例(2019年)
SNS公式アカウントの年末年始のごあいさつ投稿事例(2021年)
SNS公式アカウントの年末年始のごあいさつ投稿事例(2022年)
<目次>
・主要3大SNSプラットフォーム
・大手通信キャリア
・テーマパーク、遊園地
・日用品系
・交通機関系
・ゲーム系
・食品・飲料系
・ホテル系
・出版・メディア系
・服飾系
・神社仏閣系
・まとめ:年末年始の投稿事例のポイント
主要3大SNSプラットフォーム
Instagram社、Twitter社からの年末年始の投稿が無かったため、今回はFacebook公式の投稿のみとなりました。
Meta(公式Facebookページ)
主要SNS企業の一つであるFacebookの日本法人公式Facebookページです。
年末12月31日の投稿は2022年に好評だった投稿を紹介、1月3日の年始投稿文は冬休みに撮った写真などをFacebookやInstagramに投稿しましょうと呼びかける内容でした。
大手通信キャリア
au(Twitter)
主要携帯電話企業、au(エーユー)の公式Twitterアカウントです。
年末には年賀状スタイルの画像で投稿をしていました。元日には新テレビCMの紹介を兼ねた、プロモーションのキービジュアルでの投稿でした。新年にプロモーションが変わる企業は、新しいCMやキャラクターなどの情報をSNSで発信することで新しい1年の始まりを印象付ける投稿になります。
docomo(Twitter)
主要携帯電話企業、docomo(ドコモ)の公式Twitterアカウントです。
年末年始は、オリジナルの公式キャラクター「ドコモダケ」を活用したイラスト画像で投稿していました。スマートフォン用の待ち受け画像として2023年1月カレンダー画像も元日に投稿するなど、公式キャラクターを活用している投稿でした。
2022年12月31日投稿
2023年1月1日投稿
2023年1月1日投稿
SOFTBANK(Twitter)
主要携帯電話キャリア企業、SOFTBANK(ソフトバンク)の公式Twitterアカウントです。
年末には年越しそばの画像で投稿し、年始には公式キャラクターの白戸家のお父さん犬と干支を入れた画像で、年賀状スタイルの画像で投稿をしていました。最近では「書初め」をテーマにした投稿が減ってきたのですが、1月2日に筆書きのイラスト画像でお正月感をアップしていました。
2022年12月31日投稿
2023年1月1日投稿
2023年1月2日投稿
テーマパーク、遊園地
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(Twitter)
大阪府にあるテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの公式Twitterアカウントです。
年末のご挨拶は2件投稿されていました。一つ目は園内の限定グルメ情報とイベント情報で年末のイベントを盛り上げる情報発信を、二つ目は一年のしめくくりのご挨拶をし、感謝の思いを込めたものでした。
新年はスタッフとキャラクターが元気にジャンプしているベストショットの画像とメッセージを投稿していました。年越しの時に使われるハッシュタグ「#年越しジャンプ」を入れることで、年末年始のSNS上のハッシュタグ検索をする一般ユーザーへのリーチを得られるようにしている点は参考にしたいところです。
2022年12月31日投稿
2022年12月31日投稿
2023年1月1日投稿
ジブリパーク (Twitter)
昨年11月に開園した愛知県にあるジブリパークの公式Twitterアカウントです。
年末の投稿は、風物詩である年越しそばでなく、鍋焼きうどんの画像のみでシンプルな投稿でした。この鍋焼きうどんはジブリ作品の劇中グルメで、画像だけの投稿ですが一般ユーザーからのリプライもあり、作品ファンを喜ばせる投稿をしていることが分かります。
元日は、1つ目はジブリパークのキービジュアルとなる画像で投稿、2つ目は宮崎吾朗さんによる手描きのスタッフの制服イラストとご挨拶文で投稿されていました。手描きイラストの画像はアニメファンに喜ばれる投稿だったと思います。
2022年12月31日投稿
2023年1月1日投稿
2023年1月1日投稿
日用品系
ティファール T-fal (Twitter)
調理器具・家電ブランドティファールの公式Twitterアカウントです。
年末の投稿は2022年の新商品を全て一枚の画像に入れた集大成となる画像と、締めくくりの感謝を伝える文面で投稿されていました。改めて商品数の多さにユーザーが驚く内容でした。年始のご挨拶は1月4日に、有名な重ねて収納がしやすいフライパンの画像と、シンプルなご挨拶文での投稿でした。
重ねられたフライパンが鏡餅のようにも見える年賀状スタイルの画像は、自社の商材をお正月の物に模した画像で投稿する例として参考にしたいものでした。
漆器 山田平安堂 (Instagram)
1919年創業、宮内庁御用達の漆器専門店、山田平安堂の公式Instagramアカウントです。
12月下旬にお正月のお雑煮をいれた器を紹介し年末の雰囲気をアップする投稿をし、年末は12月30日に営業時間のお知らせと店内の写真で投稿されていました。お正月のご挨拶は1月4日に投稿されていました。美しい干支の卯年の置物で伝統を感じる画像とシンプルなご挨拶文での投稿でした。通常の投稿でもInstagramの「映え」を意識した統一感のある投稿は参考にしたいところです。
2022年12月25日投稿
2022年12月30日投稿
2023年1月4日投稿
交通機関系
中部国際空港セントレア(Twitter)
愛知県常滑市にある中部国際空港セントレアの公式Twitterアカウントです。
年末の投稿は2022年に反響のあった投稿をまとめたもので、元日には早朝4時ごろの「初日の出フライト」の準備をする各社飛行機の様子を投稿、続けて午前7時には空港から見える初日の出の画像で年始のご挨拶投稿をしていました。現場の様子が分かる臨場感ある連投は、航空ファン以外からも喜ばれる投稿だったと思います。
2022年12月31日投稿
2023年1月1日投稿
2023年1月1日投稿
中央線が好きだ。(Twitter)
JR東日本、中央線の公式Twitterアカウントです。
運行状況ではなく沿線のイベントや文化などの情報を伝えるアカウントです。年末の投稿は夕日をバックにした車両の画像で、鉄道ファンに喜ばれる投稿をしていました。また、通勤電車として親しまれている中央線らしく、年末の投稿文には働く方に向けてのメッセージがあり、ユーザーへの気遣いも感じられる投稿でした。年始は朝陽をバックにした車両の画像でスタートしていました。加えて元日にはWebサイトのコンテンツ紹介をかねた投稿で、ウサギのお饅頭が紹介されています。
2022年12月30日投稿
2023年1月1日投稿
2023年1月1日投稿
ゲーム系
オリエント・アルカディア(Twitter)
ファンタジーRPGスマホアプリゲーム、オリエント・アルカディアの公式Twitterアカウントです。
社会人も冬休みに入る人が多い12月29日に、SNSキャンペーンをかねた来年を占うおみくじ(gifアニメ)投稿をしていました。年末にはコミカライズしたキャラクターのイラストでプレイヤー「城主」に向けてメッセージを投稿しています。元日の投稿では、新年限定公開の壁紙画像ダウンロードを実施のお知らせ投稿でした。オリジナルデザインの画像の配布はゲームファンには嬉しいプレゼントとなる企画でした。
2022年12月29日投稿
2022年12月31日投稿
2023年1月1日投稿
セガ(Twitter)
ゲームメーカー、株式会社セガの公式Twitterアカウントです。
年末の投稿は投稿予約を間違えたというハプニングもありながら、隠れメッセージを忍ばせた内容になっていました。一番右端の文字を読むと「今年もおセガになりました」となっています。SNS担当者の工夫が楽しい投稿です。また内容も年末の大掃除をしているもので、中の人の一面も感じられ楽しい投稿でした。元日の投稿は、絵文字で2023年を形づくりインパクトのある文章と、画像は有名キャラクターソニックのオリジナルイラストでのおしゃれな年賀状のような投稿でした。
食品・飲料系
キリンビバレッジ(Instagram)
飲料メーカー、キリンビバレッジ株式会社の公式Instagramアカウントです。
年末のご挨拶は複数の画像で投稿でした。1枚目に分かりやすいご挨拶の投稿、2枚目以降は写真エッセイ風に画像が連動されていて、投稿分にあったように「日々の暮らしに寄り添う」雰囲気もおしゃれな投稿でした。
元日の投稿はおみくじアニメの投稿でした。タップするとパタパタアニメがストップして、今年の1本が表示されるものでした。沢山の商品ラインナップの紹介を兼ねて、タップしたくなるgifアニメ投稿はエンゲージメント数の向上も狙えるので、ぜひ参考にしたい投稿です。
山崎製パン(Twitter)
日本の製パンメーカーの山崎製パン株式会社の公式Twitterアカウントです。
年末のご挨拶投稿は、画像に昨年の投稿で反響(エンゲージメント)が高かった投稿をまとめたようです。元日投稿は干支を食パンでデコレーションしたサンドイッチメニューの画像でご挨拶していました。自社商材を使って干支を模した画像での投稿として参考にしたい事例の一つです。
ホテル系
ホテルニューオータニ大阪
高級ホテル、ホテルニューオータニ大阪の公式Instagramアカウントです。
元日の投稿は、大阪のシンボルである大阪城の画像で投稿していました。朝陽をバックに悠然としたお城の画像はお正月のご挨拶にフィットしていて素敵な投稿でした。
実は昨年と同じ大阪城の画像での投稿でした。年末年始の投稿は毎年のことで、SNS担当者はどのようにするか悩ましいところですが、同じ画像でパターン化し継続することでフォロワーにも1年の区切りを感じられる投稿になるので、投稿のパターン化として参考にしたい事例です。
帝国ホテル(Instagram)
高級ホテル、帝国ホテルの公式Instagramアカウントです。
2023年に帝国ホテル2代目本館「ライト館」が開業100周年を迎えるということで、元日の投稿は1代目本館の分割した画像で複数回投稿していました。プロフィール画面にタイル表示させる方法で気合の入った2023年の始まりを飾っていました。その年に周年記念を迎える企業アカウントは、元日の投稿にイベント感があるタイル表示を企画するのに参考となる事例だと思います。
出版・メディア系
講談社(Twitter)
大手出版社、講談社の公式Twitterアカウントです。
年末の投稿は素晴らしい動画とご挨拶文で締めくくられていました。投稿文の一文に「講談社は来年も新しい物語をお届けしていきたいと思います。」とあるように、動画の内容もたくさんの本が世界中に羽ばたくストーリーで、漫画や文学などのコンテンツを届けるという強い企業の意思を感じる投稿でした。
元日の投稿は、書初めを動画にした投稿でした。筆で書かれた達筆な習字は、よく見ると日本語ではなく英語の企業理念「Inspire Impossible Stories」を書いている興味深い動画でした。
毎日新聞 校閲センター(Twitter)
毎日新聞社の校閲センターの公式Twitterアカウントです。
季節や時事問題などの単語や文章の正しい使い方や、読めそうで読めない漢字などを紹介するWebサイトと連動している投稿が続いています。
年末から年始にかけて投稿された中から3つを紹介すると、大晦日の投稿では「年越しそば」にちなんだ読みづらい漢字の紹介をし、年始には1月1日の呼び方を「元旦」と「元日」どちらにするべきか有名国語辞書の解説をまとめたブログ記事へのリンクと併せて紹介、続けて「新年が明ける」という表現の使い方について説明しています。
2022年12月31日投稿
2023年1月1日投稿
2023年1月1日投稿
服飾系
Zoff(Twitter)
眼鏡メーカー、株式会社ゾフの公式Twitterアカウントです。
年末のご挨拶投稿は文章のみですが、絵文字を加えているせいか温かい気持ちになる投稿でした。年始は干支のウサギをモチーフのデザイン画像で投稿していました。ご挨拶文も新たな一年を迎え元気な雰囲気でした。文章だけのテキスト投稿には、SNS運用担当者(中の人)の存在が感じられるので、気持ちをこめた文章であれば、派手な画像がなくても素敵な投稿になることが分かる事例です。
CITIZEN(Twitter)
精密・電子機器メーカー、シチズン時計株式会社の公式Twitterアカウントです。
普段からテキスト投稿と商材を紹介する画像をメインとした投稿をおり交ぜた運用をしているアカウントです。元日の投稿もシンプルなテキスト投稿でした。内容は新年の挨拶文にはじまり、時計メーカーらしく現代の時間制度(定時法)が日本で施行されてちょうど150年の節目ということを紹介するもので、短文ではあるものの興味深いものでした。
神社仏閣系
鶴岡八幡宮(Instagram)
神奈川県鎌倉市にある、11世紀に創建された鶴岡八幡宮の公式Instagramアカウントです。
お正月の縁起物のシリーズ投稿を12月下旬からスタートし、お正月に神社の授与所で購入できるものを紹介していました。1月1日には深夜の境内の様子や、初詣に来た参拝者の様子も紹介、1月3日には厳かな神事を行う様子が投稿されていました。
2022年12月31日投稿
2023年1月1日投稿
2023年1月3日投稿
まとめ:年末年始の投稿事例のポイント
今回、得られた年末年始のご挨拶投稿のポイントは下記です。
・年末のご挨拶は振り返り投稿
反響があったものや、この一年で発売されたものなどを画像にしている。
・仕事始め投稿に年始の投稿
予約投稿もありますが、ハプニングをさけるためにも仕事始めの日に年始の挨拶を投稿する企業アカウントもある。
・毎年同じものを仕切りとして投稿するのもOK
干支のマークや年度を入れ替えて、同じ画像を投稿することで区切りが分かりやすくなるためルーチン化するスタイルもある。
・中の人の存在感を活用しテキストだけのシンプルな投稿
年賀状のような投稿を意識しがちではあるが、Twitterの場合はSNS担当者の感謝のメッセージでシンプルにテキストだけの投稿も印象に残る。
SNS運用に関わるものとして想像するに、投稿の画像によっては準備に時間や手間がかかったと思います。これらの投稿がSNSを盛り上げファンとの接点になるのだと本当に思いました。
一人のユーザーとしても沢山の企業アカウントの年末年始の投稿を楽しませていただきました。
新人SNS担当者おすすめブログ:年末年始のご挨拶投稿事例まとめ
お正月投稿や年末年始のX(Twitter)やInstagramの企業アカウントから投稿され過去の事例をご紹介しています。大型スーパー、インテリア店チェーン系、スイーツチェーン系、お菓子系、ゲーム系、飲食チェーン系などの企業アカウントの投稿事例です。
アディッシュは企業アカウントの
SNS運用とSNSキャンペーンをサポートいたします。
SNS運用代行(Facebookページ、Instagram、Twitter)やSNSキャンペーンについて情報交換やお見積りの相談などございましたら、お気兼ねなく下記フォームよりご連絡ください。
お問合せフォームはこちら
SNS運用代行サービスについてはこちら